日本独自の規格「軽自動車」にも種類はあるの?

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黄色いナンバープレートの軽自動車、実は日本だけの規格

車を運転する女性や家族のセカンドカーとして人気の高まっている軽自動車。ナンバープレートが黄色く、小型なので見つけやすいですよね。小回りもききますし維持費も比較的安く済むという点でも、家のメインの車として利用する方も増えてきました。

そんな軽自動車ですが、実は「日本独自の規格」であるということをご存知ですか?軽自動車が初めて誕生した時に比べると車体や排気量の制限が緩くなりましたが、2018年8月現在の軽自動車の規格は以下のように決まっています。

・全長:3400mm以下
・全幅:1480mm以下
・高さ:2000mm以下
・排気量:660cc以下
・定員:4名以下
・貨物積載量:350kg以下

都心部では道路が混雑しやすかったり一方通行の道が多かったりします。軽自動車が誕生した当時は戦後の復興期で、普通車は高額すぎて一般家庭では所有することが難しかった時でもありました。そんな時期に、狭い道でも走れる・ガソリン代が少なくて済む・購入しやすい価格である、などの需要があり誕生後から一定の人気を保っているのが軽自動車です。

知ってますか?軽自動車にもいろいろな種類があります!

軽自動車は先ほど紹介した規格内に収まっていれば、「軽自動車」として販売することができます。そのため、普通車と同じようにいろいろなタイプの軽自動車が登場しています。

一般的な家庭で利用する軽自動車には、以下のような種類があります。

◎セダンタイプ

一般的な軽自動車、というとセダンタイプが多く人気も高いという特徴があります。作りがコンパクトなのが特徴で小回りもききます。免許を取りたての方や運転が苦手といった方にも運転しやすくおすすめです。

また、燃費がいいというのもポイントです。

ダイハツのミラ、スズキのアルト、ホンダのN-ONE、日産のモコ、トヨタのピクシスエポックなどがセダンタイプの軽自動車に当てはまります。

◎ワゴンタイプ

軽トールワゴン・軽ミニバン・軽ワンボックスなどと呼ばれる軽自動車がワゴンタイプに分類されます。

室内が狭い、という印象のある軽自動車の常識を覆し、車内が広く感じるのが特徴です。スライド式のドアを採用している車種であれば、赤ちゃんのいるご家庭・小さなお子さんの乗り降りもしやすくファミリーカーとしても十分に通用します。

近年は高さ1700mmのハイトールワゴンやスーパーハイトワゴンも登場しており、人気が高まっています。

セダンタイプに比べると若干燃費が悪くなります。

ホンダのN-BOX、スズキのワゴンR・エブリイワゴン、ダイハツのタント・アトレーワゴンなどがワゴンタイプの軽自動車に当てはまります。

◎オフロードタイプ

一時期は人気がありいろいろな車種が販売されていたオフロードタイプの軽自動車も、現在は少し落ち着いている印象があります。小さなボディでも、ラフな道を走行することができるとあり現在も一定の人気はあります。

スズキのジムニー・ハスラー、日産のキックスなどがオフロードタイプの軽自動車に当てはまります。

すでに生産中止になっていますが、三菱のパジェロミニやダイハツのテリオスキッド、ホンダのゼットなども中古車であれば入手することができます。

軽自動車にも貨物車ってあるの?違いはどこ?

貨物を乗せることを考えて作られているのが、貨物自動車(貨物車)です。軽自動車の場合には、荷物を積載するために車の後方に0.6平方メートル以上の床面積があること、と定義されています。(普通自動車の貨物車の場合には床面積1平方メートル以上)

軽自動車の貨物車としては、トラック(軽トラ)・バン・ボンネットタイプなどがあります。

海外からも注目される存在となっている「軽自動車」

省スペース・低燃費・省エネルギーという観点からも、今日本の軽自動車は世界からも注目を集めています。道が広い欧米などではあまり需要はありませんが、日本と同じような使い方を考えられるインドネシアやマレーシアでは需要が見込まれています。

いつの日か、海外でも日本の「軽自動車」が走る日が見られるかもしれません。