自動車税が急に高くなった!その理由はどこにある?
お気に入りのマイカーは少しでも長く大切に乗っていたい、と考えている方も多いことでしょう。ですが、その思いとは裏腹に車に関連する支払いが大幅に増えてしまうことがあります。それはどうしてでしょうか。
たとえば、自動車税。毎年4月1日の時点で車を所有している人に対して支払いが義務付けられている税金です。税金の計算は所有している車の排気量で細かく分けておこなわれるので、一律でいくらとは言えませんが乗用車であれば、約3万円~高くて10万円くらいが請求されます。
毎年のことなので、あらかじめ予算を立てて貯蓄しておくことができますが、気を付けなければならないのが車を新車登録してから13年以上が経過すると、この自動車税がそれまでよりも約15%割増されて請求されるということです。
これは、車に長い間乗ることで車の環境に対する負荷が大きくなったと考えられるからです。そのため、自動車税の増額については電気自動車やハイブリッド車といったエコカーは適用外となっています。(トヨタ・プリウスやホンダ・インサイトなどは登録から13年以上経っても自動車税は据え置きで請求されます)
軽自動車についても同様で、初度検査から13年以上が経過すると約20%割増された軽自動車税が請求されるようになります。
割増された自動車税・軽自動車税はその車を手放すまで適用されるため、毎年用意しなければならない金額が増えることになります。
車検を受けたら自動車重量税も高くなった!どうして?
毎年必要な自動車税も上がったのに、車検を受けたら自動車重量税も多く請求されたことに気付くと、大きなショックを受けますよね。自動車重量税が値上がりしたのも、所有している車が新車登録から13年以上経過していることに関係しています。
自動車重量税は、車の重さによって税額が決まっています。新車登録から13年未満の車と13年超の車を比べてみると、増税率は約4割(正確には39%)となっています。車検のタイミングで支払うため2年に1度とはいえ、4割もの増税は負担が大きく感じるのではないでしょうか。
軽自動車の場合は、増税率が20%となっていますが、やはり負担が増えることには違いありません。
自動車重量税に関しても、電気自動車・燃料電池車・天然ガス自動車・プラグインハイブリッド車などのエコカーについては減税の対象となっています。
さらに気を付けたいのは、自動車重量税は新車登録から18年以上が経過するとさらに増税されるという点にあります。
せっかく手に入れたマイカーを大切に長く乗りたいと思っても、税金が増えていくとツライものがありますね。
どうして13年経過すると税金が上がるようになっているの?
近年は自動車業界でも環境への配慮を怠らないようになってきています。新しい車ほど環境に負荷がかかりにくいので、買い替えを考えてほしいという思惑がはたらいていると考えられます。
ある調査によると、車を乗っている方はだいたいが10~12年ほど乗った後に買い替えをしていることがわかっています。そこで、多くの人が買い替えを考えるタイミングで増税を行うことで、より車の買い替えに前向きになってもらいたいという願いが込められているのです。
加えて、やはり10年以上使用している車については不具合も出やすくなる傾向があることがわかっています。高い税金を払いながら不具合も出やすい車に乗り続けるのか、税金の安いエコカーに乗り換えるのか、を考えるきっかけにしてもらいたいという思いもあるようです。
どのタイミングで13年経過したと判断するの?
では、車の経過年数をどのように判断しているのかについて紹介しましょう。計算の方法は普通車と軽自動車で違っています。
・普通車
車の初度登録年月から12年11ヶ月が経過した後、それ以降に車検を受けた時点
・軽自動車
車の初度検査年から13年を経過した年の12月以降に車検を受けた時点
初度登録年月や初度検査年については、車検証に記載されていますので、一度自分の車が登録からどれくらい経っているのかを調べてみるようにしましょう。