エコカー減税はいつまで適用されるの?中古車もOK?

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そもそもエコカー減税ってどんなもの?いつまで適用?

2009年度にスタートした、エコカー減税。期間限定ということで始まりましたが、期間をちょこちょこと延長しながら続いているシステムです。テレビCMなどで名前は聞くけれど、どんなものなのかと聞かれると「ん?」となる方も多いかもしれません。

エコカー減税は、国土交通省が定めた排出ガスや燃費の基準をクリアしている自動車について、税を優遇したり免税したりしてくれる制度のことです。

制度がスタートした2009年度に比べると、基準が厳しくなっていますが基準をクリアしているエコカーを購入することで税の優遇や免税が受けられるので、多くの方が購入時にエコカー減税対象車を選ぶようになりました。

そして、2017年度に販売された新車のうち約8~9割はエコカー減税対象車であるといわれています。減税の対象車ばかりが売れるので、政府としては税収が減ってしまいました。そこで、基準を厳しくして、新車のうち約7割程度がエコカー減税の対象になるように変更されつつあるのが現状です。

ですが、車を購入する際に支払うべき税金が減るのは購入者にとって嬉しいことです。エコカー減税の対象が絞られても、購入者はまた減税対象になっている車を選んで買うようになると思われます。そうなると、エコカー減税もいよいよなくなってしまうかもしれません。

2018年10月現在では、2019年3月31日まではエコカー減税は続くことがわかっています。2019年10月には消費税が10%に増税されることも発表されましたので、エコカー減税がどのような扱いになるのか、注目したいところです。

エコカー減税が適用されるのは新車だけ?

エコカー減税の対象となっているのは、新車だけではありません。中古車であっても、エコカー減税の要件を満たしていれば「自動車取得税」と「自動車重量税」は減税されます。

中古車でのエコカー減税で注目すべきポイントは2つあります。

◎環境基準

自動車取得税・自動車重量税ともに、同じ基準でエコカー減税の対象基準が決められています。

車の種類ごと(電気自動車・燃料電池自動車・プラグインハイブリッド車など計6種類)について、排ガスの規制と燃費の基準が満たせているかどうかによって減税が適用されるかどうかが変わってきます。また、基準をどのくらい満たせているかによっても減税される金額が変わるシステムになっています。

◎適用期間

自動車取得税については、平成29年4月1日~平成31年3月31日までに購入した中古車が対象になっています。

自動車重量税については、平成29年5月1日~平成31年3月31日までに継続検査を受けるか、登録が行われた中古車が対象になっています。

上記の期間中に、燃費の基準を満たしている中古車を購入した場合にはエコカー減税の対象となります。

中古車の購入を考えている方も、エコカーを優先して候補に入れると減税の対象になりやすくなります。

中古車の購入で減税される金額はどれくらい?

中古車を購入した際に支払わなければならない自動車取得税については、計算で求めることができます。

自動車取得税=(車の取得価額-エコカー減税の控除額)×税率

税率については、普通車が3%・軽自動車が2%で計算をします。
車の取得価額は、課税標準額に0.9をかけ、さらに残価率をかけて計算します。

エコカー減税の控除額についても、中古車を購入した時期によって燃費基準や控除額が細かく分かれていますからきちんと調べておくようにしましょう。

上記の計算式に当てはめるとわかりますが、エコカー減税の制度を利用して中古車を手に入れたとしても、税金はゼロにならないことがあるという点に注意が必要です。

ただし、車の取得科学が50万円以下の場合には自動車取得税が非課税となります。

自動車重量税についても、エコカーであれば中古車でも減税の対象になります。新車の購入と同様に、年度によって減税の条件が厳しくなっていますので、自分の車がどの基準をクリアしているのかを知っておく必要があります。