チェーン規制の時、スタッドレスタイヤはNGなの?
ここ数年、都心でも積雪が観測されるようになりました。雪道の走行に慣れていないドライバーは高速道路などで「チェーン規制」が出ると、ゴキッとしてしまいますね。
雪道や凍結した路面を走る場合には、車の装備もしっかりとしておきたいものです。チェーン規制が出た時に走ることができる車は、以下の通りです。
・タイヤ全てにチェーンを装着している
・全てのタイヤがスタッドレスタイヤである
上記2つのうちどちらかを満たしていれば、チェーン規制のかかっている道路を走行することができます。
(まれに「チェーン装着車以外通行止」という規制が出ることがあります。この場合は、スタッドレスタイヤでは走行不可能となります)
ノーマルタイヤで走行中に規制が出た場合には、慌てずに安全運転を心がけながら最寄りのSAやPAに車を停めてチェーンを装着する必要があります。チェーンを持っていない場合には、最寄りの出口で高速道路から出なければなりません。
違反した場合には罰金が科せられますので、お気を付けください。
積雪や凍結している道を運転する際のポイント
高速道路に限らず、車を運転している時に路面の凍結を感じたり雪が降り始めた際にはいつも以上に安全運転を心がける必要があります。特に以下のポイントに気をつけて走るようにしましょう。
◎低速走行でABSの動作を確認する
ABSとは「アンチロック・ブレーキシステム」の略で、走行中に急ブレーキをかけた時にタイヤの回転がロックされてしまうことを防いでくれるシステムです。
雪道で急ブレーキをかけてABSが作動しないと、大事故につながる恐れがあります。周りに他の車がいないことを確認して、まずは時速30km以下の低速走行でブレーキを強めに踏み、ABSが正常に動いていることを確認しておきましょう。
◎車間距離をいつもより大きく
自分が安全な運転をしていも、前方を走る車がスリップをしたり追突をしたりする可能性が高くなります。そのような事故を避けられるようにするためにも、スピードは控えめにし、いつも以上に前方の車との車間距離を取るようにしておきましょう。
◎不要な車線変更を減らす
雪道には車がよく通る部分に轍(わだち)ができています。車線変更をする場合には轍から出て、雪に乗り上げることにありますので危険が伴います。
不要な車線変更はしないように心がけ、前方の車について走行するようにしましょう。
雪の日・低温の日はこんな場所の走行に注意!
一見して何の問題もないと思える道でも、道の表面が凍結していたり、雪の表面が氷のようになっていることがあります。以下のポイントを走行する際には慎重になるようにしましょう。
◎交差点
車を発進させる際にスリップしたり、停車する際にタイヤロックが発生したりすることが多いポイントです。また多くの車に踏み固められた雪はツルツルした表面になっていて多くの危険が潜んでいます。
◎カーブ
カーブを走行すると、車には遠心力がかかります。車を安定して走行させるためにもカーブに入る前の減速はしっかりと行うようにしておきましょう。またカーブ走行中には急な加速・減速をしないようにしましょう。思わぬ事故につながります。
◎坂道
雪道では下り坂が特に危険です。車自体の重さもあり加速しやすい状態になっています。ブレーキが利きにくいと思った時には、路肩に積もっている雪に左側のタイヤを乗せることで車のスピードを落としやすくなります。
◎橋の上
風を遮るものがなく、吹きさらし状態になっている橋の上は凍っていないように見えても凍結していることが多くあります。雪が積もっていないからといって油断しないようにしましょう。
◎日陰
日陰で何日も溶けずに残っている雪は固くなり、表面がツルツルになっていることがあります。日当たりの悪い道を通る時は気を付けましょう。
◎段差
駐車場の出入り口やお店の前など、段差を通る際には凍結していることがあるので注意が必要です。また、横断歩道にもわずかですが段差がありますので走行には気をつける必要があります。