車の維持費に大ダメージ!?ガソリン価格の推移について

車の燃費・乗り方

車に欠かせないガソリンはどこまで値上がりする?

車を維持するために必要不可欠なものの一つが、ガソリンです。電気自動車も増えてはきましたが、まだまだガソリンで走る車はゼロにはなりません。

2018年はたびたびニュースで「ガソリンの価格が○円上がりました」という文言を耳にしました。そのたびに「また値上がりか」とため息をついたドライバーも多いのではないでしょうか。

住んでいる地域によってガソリンの価格は異なりますが、今後もガソリンの値上がりはするのかどうか、過去のガソリン価格の推移とともにみていきましょう。

1966年~現在までのガソリン価格の推移

ガソリンの価格については、統計局のホームページ(http://www.stat.go.jp/data/kouri/doukou/pdf/7301_13.pdf)で1966年(昭和41年)から最新のデータまでを確認することができます。

データの初め、1966年春~夏のガソリン価格はなんと、東京で1リットル当たり50円という値段でした。その後、細かな変動を繰り返しながらガソリン価格は徐々に上昇、1982年秋~冬の価格で1リットル当たり177円という高値を記録しました。そこから1999年5月に1リットル97円まで下がりますが、再び値上がり傾向に変わり、2008年8月の1リットル182円が最高値となっています。

2018年には7週連続の値上げもニュースになりましたが、2008年に比べるとまだ安い価格を維持していると言えます。(2018年10月現在、1リットル157円)

ガソリンの小売価格については原油先物の影響を大きく受けるため、価格の変動について少しでも早く情報を得たいという方は原油先物のチャートをチェックしておくのがおすすめです。

ガソリンの価格はどうやって決められている?

ガソリンを給油するなら、少しでも安い場所で入れたいですよね。一般道で見つけるガソリンスタンドは競争も激しく低価格のスタンドを見つけやすいですが、高速道路ではあまり選択肢もありません。

高速道路のガソリンスタンドの価格は、一般道よりも高めに感じる方も多いと思います。いったい、ガソリンの値段はどのように決まっているのでしょうか。

一般道のガソリンスタンドについては、原油の価格だけでなくいろいろな要素も加味されてガソリンの価格が決められています。

・土地代:自前の土地なのか、借りている土地なのか
・輸送代:製油所からの距離が近ければ安く、遠ければ高くなる
・立地:都市部or郊外、大きな道沿いにあるのかどうかなど、利用客の確保のしやすさで価格が変わる
・まわりとの競争:近隣に同業者が多ければ安くせざるをえない
・消費量:利用客が多ければ薄利多売で値下げも可能
・人件費:フルサービスか、セルフサービスか

高速道路のガソリンスタンドについても、同じような要素が考えられますが、上記に加えて高速道路を運営している会社との取り決めや、テナント料も加わっているようです。一般道よりも価格が高めになっているなりの理由があるようです。

ガソリンの値段が地域によって違うのはなぜ?

先ほど紹介した統計局のガソリン価格は東京の平均値でした。では、日本全国を比較するとどのくらいの差が出るのでしょうか。

レギュラーガソリンについて調べてみると、価格の安い県は埼玉県・千葉県・茨城県がトップ3となります。車の利用者が多いためガソリンの価格を安く設定しても販売量が増えるのが理由ではないかと考えらえます。

反対にガソリンの高い県は長崎県・鹿児島県・大分県がトップ3となります。これらの件は離島や過疎地が多いため、ガソリンスタンドを維持するためにも単価を下げられないことが理由の一つになっています。

最安値の埼玉県と最高値の長崎県では1リットルにつき約12円の差があります。ガソリンを満タンにすることを考えると、大きな差になることがわかります。

電気自動車やハイブリッド車への乗り換えも視野に入れて、ガソリンの高騰を上手に乗り切っていけるといいですね。