任意保険の等級制度と等級による割引率の違い

自動車保険の選び方

任意保険の保険料はどのように決まるの?

万が一の際に備えて、約9割に近い人たちが加入していると言われているのが任意保険です。普段はあまりお世話になることがないので、言われるがままに保険料を払っている方も多いと思います。

無事故のまま加入していると年々保険料が安くなっていくので、「このまま無事故でいられるように」と安全運転を心がけている方も多いかもしれませんね。

そんな任意保険ですが、保険料は「等級」と契約者・対象者の「年齢」によって金額が決められていることはご存知でしょうか。詳しい制度の中身について紹介していきます。

等級制度の仕組みについて詳しく知ろう

任意保険に等級があることは知っているかもしれませんが、どのような仕組みで変化しているのかをしっかりと理解している方はどれくらいいるのでしょうか。なぜ今、自分がその等級になっているのかをしっかりと理解しておきましょう。

◎等級は1~20まで

任意保険の等級は1~20に分かれています。新規で加入した際には6等級から始まります。無事故で過ごすことができれば等級が上がっていきますが、事故を起こしてしまうと等級が下がっていく仕組みになっています。最高が20等級となっており、数字が大きいほど優良ドライバーとなり保険料の割引率も良くなります。

◎事故の有無で等級が上下する

任意保険に加入後、無事故で1年間過ごすことができれば翌年の等級が1つ上がることになります。

万が一、事故を起こしたり災害に遭って保険を利用した場合には等級が下がることになります。人や物などに損害を与えた場合には3等級、災害や盗難による保険利用の場合には1等級のダウンとなります。

◎等級は引き継げる

任意保険を契約している保険会社を乗り換えたいと思った場合には、それまで加入していた任意保険の等級をそのまま引き継いで契約することができます。

また、同居している家族が新たに任意保険に加入するような場合にも、それまで加入していた家族の等級をそのまま引き継がせて譲ることができます。このことにより、免許を取ってすぐの若い人でも親の等級を引き継いだ安い保険に加入することが可能となっています。

等級の違いによる割引率の違いはどれくらい?

任意保険の細かな割引率については、加入する保険会社によって多少変わってきますが、だいたい同じくらいの割引率が適用されています。等級別に見ていきましょう。

◎20等級=63%割引

保険に加入してから無事故の状態で14年間過ごすことができれば、最高の20等級になります。その場合の保険料の割引率は63%です。

◎19等級=55%割引

あと1年で20等級!という状態の時の割引率は55%です。

◎18~11等級

18等級から11等級までは、1%ずつ割引率が下がっていきます。18等級で54%、11等級で47%です。

◎10~9等級

10等級・9等級は2%ずつ割引率が下がります。10等級で45%、9等級で43%です。

◎8~7等級

8等級・7等級は10%ずつ割引率が下がります。8等級で40%、7等級で30%です。

◎6等級=19%割引

初めて任意保険に加入した際に適用される等級・割引率です。

◎5等級=13%割引

加入後、盗難や災害によって保険を利用すると、少しだけ割引率が下がってしまいます。

◎4等級=2%割引

事故を起こして等級が4等級まで下がった場合には、ほぼ保険の割引が亡くなってしまいます。

◎3~1等級

何度か保険を利用して等級が3以下になると、保険料は「割増」となります。3等級で12%、2等級で28%、1等級で64%割増となります。

2013年から始まった「事故有等級」とは?

2013年から、任意保険に新しい等級制度が採用されました。その中で注目したいのが「事故有等級」というものです。事故を起こして新しい等級になった人と、無事故のままその等級になった人の保険料の割引率を変えるという制度です。