自動車ローンにはどんな種類がある?
自動車ローンは、車を購入する際に自動車のディーラーや金融機関にお金を借り、毎月一定額を返済していくものを指します。名前は自動車ローン・マイカーローン・オートローンなど様々ですが、内容は同じです。
ここでは「自動車ローン」と呼び、自動車ローンの仕組みについて詳しく紹介していきます。まずは、自動車ローンの種類についてです。
自動車ローンには大きく分けて、ディーラーローンと銀行ローンの2種類があります。
◎ディーラーローン
ディーラーローンという名前ですが、お金を借りる先はディーラーではなく、ディーラーが提携している信販会社やクレジット会社となります。直接信販会社やクレジット会社と契約する方法もありますが、ディーラーを通してローン契約をすることでメリットが生まれます。
・メリット
金利について交渉できることがあり、パンフレットなどに記載されている金利より下がる可能性があります。
また、銀行ローンより審査に通りやすいという特徴もあります。アルバイトやパート・契約社員という雇用形態でも年収が一定以上(目安としては200万円ほど)あれば審査に通ることが多いようです。(借り入れの金額にもよります)
・デメリット
銀行ローンと比較すると金利が高めに設定されています。返済期間が長くなると返済合計金額が多くなりますので、長期間での返済を考えている場合は要注意です。
◎銀行ローン
銀行・信用金庫・JAなど、金融機関が行っているのが銀行ローンです。
・メリット
ディーラーローンに比べると金利が低く設定されているため、返済合計金額が少なくて済むという特徴があります。都市銀行よりも地方の銀行・信用金庫のローンの方が金利が低いという傾向が見られます。
・デメリット
ディーラーローンと比べて、審査が厳しいという特徴があります。審査にかかる時間も約1週間と長く、借入額を知らせるための車の見積書や年収を証明するための源泉徴収票や確定申告書など、用意しなけらばならない書類も多くなります。
自動車ローンの返済期間はどれくらいがいい?
自動車ローンの返済期間は一般的に3~5年とされています。年収や購入する車の金額にもよりますが、7~10年の長期に設定することもできます。
返済期間が長くなればなるほど毎月の返済額は少なくなりますが、金利として支払う額が増えます。また、車の傷み・メンテナンスなどでローン以外の支出が増えたり、車を手放す可能性も出てくるため、返済期間は短めで設定しておく方がおすすめです。
自動車ローンの金利にはどんな種類がある?
自動車ローンには「固定金利」と「変動金利」の2種類があります。
◎固定金利
ローンを組む際に決められた金利が、返済期間中ずっと適用されるため毎月の返済額が変わらないのが特徴です。
◎変動金利
公定歩合や市場金利など、景気の状態によって金利が変わるという特徴があります。景気が良くなると金利が上がり、景気が悪くなると金利が下がります。
どちらの金利が得か、というのは景気の状態にもよりますが、返済期間が3~5年の場合にはどちらを選んでも返済する総額には大差がないというのが正直なところです。
返済期間を長く設定する方は、景気の変動を考慮して選ぶと良いでしょう。
残価設定ローンは得なの?損なの?
比較的新しいローンとして「残価設定ローン」というのがあります。これは3~5年のローンを組み、ローンが終わった時に車を購入したディーラーに買い取ってもらうことを前提にしています。
事前に決めた期間が過ぎた時に、車をそのまま買い取る・返す・新車に変えるという選択をすることができます。
◎メリット
契約期間後(だいたい3~5年)の車の下取り金額分が購入金額から差し引かれるため、購入金額が安くなります。そのため、毎月のローン金額も安くなるので、ランクの高い車にも乗りやすくなります。
◎デメリット
通常のローンよりも金利が高めに設定されています。
また、契約期間後に契約時に提示された下取り価格で車が手放せるとは限らないのも特徴です。期間中に事故に遭ったり、走行距離が長く車のダメージが大きいような場合には下取り価格が安くなってしまうことがあります。そのような場合には差額分を請求される可能性があります。