自動車ローンに関する色々な疑問を解決!こんな時どうする?

車の税金・ローン

ローンを組む時に頭金は必要なの?

自動車ローンの頭金については、金融機関によって見解が異なってきます。頭金がゼロでもローンを組めるところもあれば、頭金がなければローンを組むことができないところもあります。

頭金を用意することで、自動車ローンの申し込みにメリット・デメリットが生まれます。

◎メリット

頭金があった方がローンの審査に通りやすくなったり、金利が優遇される(下がる)ことがあります。また、頭金を支払う分、借入額が低くなるため利息が安くなります。結果として、毎月の返済額も減り、他のローン(住宅や教育ローンなど)も組みやすくなるというメリットがあります。

◎デメリット

金融機関にもよりますが、頭金の相場は車購入時に必要な額(本体+各種税金など)の5~30%とされています。それなりのまとまった現金が必要となるため、他の支払い予定(車の維持費や家族の教育費など)がある場合には注意が必要です。

また、頭金を支払う際に銀行での手続きが複雑になるというデメリットもあります。

ローンの支払いが終わった!車の所有権はどうなる?

車をローンで購入すると、車検証の所有者名義には信販会社やディーラーの名前が記載されます。この状態は「所有権保留」といい、万が一ローンの支払いが滞ってしまったりした場合には信販会社やディーラーが車を保有することができる状態となっています。

所有権留保の状態では名義変更ができないことになっているため、車を売りたいと思ったり手放したい・廃車にしたいと思っても手続きを進めることができません。

車の所有権を自分に変えたいという場合には、とにかくローンをすべて払い終えて所有権を自分に変更する「所有権留保解除」の手続きをする必要があります。

車をディーラーで購入した場合には、ローンの支払いが済んだ時点で必要書類を送ることでディーラーが全ての手続きをしてくれます。

所有権留保解除に必要な書類は以下の通りです。
・印鑑証明書
・車検証のコピー
・自動車税の納税証明書

手続きをする際に、住所が変更になっている場合には住民票も必要となります。

車のローンが残っているけれど車を売りたい

何らかの理由で、車のローンが残っているにもかかわらず車を売りたいとなった場合には、まずローンの返済をする必要があります。先ほども書いたように、車の所有者が自分であることが条件になります。

ローンの残り金額よりも車の売却額が高いのであれば、車を売ったお金をローン返済に充てローンを完済、名義変更をして手続きを進めましょう。もし売却額がローンの残り金額よりも少ないのであれば、以下の方法でローンを調整する必要があります。

・不足分を現金で支払ってチャラにする
・差額分を新しいローンとして組み直す
・新車を購入して組むローンに上乗せする

ローンの組み直しには審査がありますので、金額が大きくなると審査に落ちてしまう可能性が高くなることを覚えておきましょう。

一番いい方法は、今の車のローンをすべて払い終えてから別の車に乗り換えることです。

未成年だけど車を購入したい!ローンはどうなる?

都市部ではともかく、車がないと不便な生活になってしまう地域では未成年者でも車の運転が不可欠な場合があります。また、車の免許は18歳から取ることができるため、20歳以下でも車を購入したいと思う人もいるでしょう。

そのような時、ローンは組めるのでしょうか?

結論を言うと、婚姻している未成年はローンを組むことができますが、それ以外の場合には未成年者本人がローンを組むことはできません。(厳密にはローンを組めないことはないのですが、年齢・年収・勤務先・勤続年数・雇用形態などのローン審査で落とされることがほとんどです。)

もし未婚の未成年者がローンを組んで車を購入したいと考えるのであれば、親や親戚などの法定代理人に連帯保証人になってもらったり、代わりにローンを組んでもらってその人に未成年者がお金を払って返済するという方法が一般的です。

未成年者がローン審査に通ったとしても、以下の条件があればディーラーや金融関係者は契約を取り消すことが認められています。

・契約者が20歳未満である
・契約者が婚姻していない
・法定代理人の同意・追認がない
・法定代理人が許した取引ではない
・未成年者が年齢や法定代理人を偽って契約をした場合
・取消権が時効でない