新車を買う時にオプションはつけた方がいい?

新車購入の注意点

時代によって変わる車のオプション

昔は新車を購入する際には標準装備でもオプションがいくつかついていたことが多くありました。それは、オプションがその車にとって「おまけ」のような存在であり、購入者がお得なイメージを持っていたためです。

近年は逆に標準装備をシンプルなものにして、購入者が必要だと思うものをオプションとして追加する方法が主流になっています。これは、装備をシンプルにすることで車両の価格を下げることができるというメーカー側の考えが根底にあります。さらに、喫煙率が下がってきたことでシガーライターや灰皿が不要と考える人が増えたり、音楽もオーディオで聞く・MP3プレーヤーで聞くなどの選択肢が増えたことが関係しています。

シンプルな装備の車に、乗る人が必要だと思うオプションを追加するのが最近のオプションの決め方です。

カーナビ・カーオーディオは不要な時代が到来

今、車を買うとなるとオプションで代表的なものは「カーナビ」と「オーディオ」になるのではないでしょうか。ですが、これらも必要がなくなってきているのが現状です。

というのも、スマホを持っていればカーナビと同じように地図だけでなく行き先案内もしてもらうことができます。GPSによりリアルタイムの現在地・道路状況が確認できるため、ルートを知るためであればカーナビは不要だと感じる方もいるでしょう。(高速道路をよく利用する方はスマホよりカーナビの方が便利かもしれません)

カーナビ代わりにスマホを使いたいと思うなら、カーナビではなくスマホの装着台をつけるだけで済みます。

また、最近の車にはUSBの差し込み口がついていることが多くあります。このような場合にはMP3プレーヤーをつなぐことで、スピーカーから音楽を聴くことができますし、スマホもプレーヤーとなります。

ETC車載器も最近ではオプションではなく、初めから内蔵されている車種も増えてきました。このような時代になると車を手放す際にこういったオプションがついているから、と特にプラスの査定になるとは言えなくなってきました。

オプションをつけるかどうか考える際には「今は必要だけど、将来も必要なのか」ということを考えてみるようにしましょう。流行しているから、と新しいものを付けても数年後には古いものになっている可能性は高いです。

逆にUSBの差し込み口や電源プラグなどは、5年後・10年後といった将来にも役立つものとして扱われるでしょうから、つけても損はないと考えられます。

オプションは車の査定にプラスになる?ならない?

車を手放そうとした際、中古車業者などに査定を依頼する方が多くいます。そのような場面では、車についているオプションは査定にプラスになるのでしょうか。ならないのでしょうか。

査定のアップ額については、付けているオプションにもよって変わりますが、自分が考えているよりもアップしないと思っておくのが無難です。場合によっては査定に全く影響しないオプションもあることを知っておきましょう。

というのも、カーナビやオーディオといった電子機器については、型が古くなってしまうとその価値が一気に下がってしまいます。そして、電子機器についてはかなりのスピードで新機種が出るのですから、よほど新しい状態で車を手放さない限り査定額がアップにならないことは簡単に想像できると思います。

数年間愛用しただけでも、カーナビやオーディオに新しいものが出ていれば、査定にはあまりプラスに働かないのです。

車にエアロパーツなどを付けてドレスアップしている場合は査定がプラスになることもありますが、よほどきれいな状態でない限り、大幅な額のアップは見込めないと思っておきましょう。走行中にできてしまう傷や割れなどで査定がどんどん低くなってしまいます。

オプションは、メーカーの純正品とカー用品店などで後付けできるものがありますが、これらもあまり違いがないことが多くあります。純正の物が高いということもありませんので、大きな期待をしないようにしておきましょう。