「特別仕様車=高い」は間違い!意外にもお買い得
車のテレビCMが流れている時「特別仕様車」や「特別限定車」「スペシャルエディション」という言葉が聞こえてくることがあります。「特別」という言葉が出てくると、特別な仕様で高い車だと思ってしまいがちですが実は違うということをご存知でしょうか。
特別仕様車というのは、すでに販売されている車にいろいろな付加価値をつけて販売をしている車のことを言います。標準装備に追加のオプションをつけてグレードを上げたり、標準装備からオプションのグレードを下げてマイナーチェンジを図ったり、通常は販売していない限定色の車を出したり、有名デザイナーとのコラボデザインを発表したり・・・と特別仕様にもいろいろなパターンがあります。
元々の車の性能はそのままですから、自分が気になっている車で特別仕様車が出ているなら、一度チェックしてみるようにしましょう。
いろいろなオプションがついていながら、自分でオプションをつけるよりもお得な価格設定になっていることが多いので、見逃すと損をすることもあるかもしれません。
本当にお得な特別仕様車の見極め方
特別仕様車の多くは、一般的なグレードの車に上級グレードの装備やオプションをつけつつも、価格を抑えています。そのため、特別仕様車がどれくらいお得なのかということは、価格を計算してみることでわかります。
まず、特別仕様車につけられている特別な装備の価格を出します(=A)。次に特別仕様車の価格とベースとなっている車の価格の差を調べます(=B)。AからBを引いた額が大きいほど得をするということになります。
具体的な数字で書いてみると、20万円分の装備・オプションが付けられた特別仕様車が「ベースの車+5万円」という価格設定で販売されていれば15万円のお得ということになるのです。
この「お得な数字」が大きいほど、購入者にメリットがあると考えることができます。
「お得な数字」に関しては、付加された装備・オプションの総額よりも15%ほど割引されていることがお得かどうかの基準になると言われています。
先ほどの例と同じように20万円分の装備・オプションが付けられた特別仕様車の場合で言えば、販売価格が「ベースの車+15万円以下」になっていないと得ではなくなると思っておきましょう。
これは、特別仕様車につけられる装備・オプションについては自分の意見によって選べるものではないため、15%以上の値引きがないとお得感が得られないことになるからです。
特別仕様車の価格が安く設定されている秘密
ベースの車にグレードアップした装備・オプションを付けているにもかかわらずお得感がある「特別仕様車」には、ちょっとした秘密があります。それは特別仕様車が販売される時期に関係しています。
通常、特別仕様車というのはすでに販売されている車の売り上げが伸びなくなってきた時やライバルとしている車がモデルチェンジしそうな時、ベースとなる車のフルモデルチェンジが迫っている時などに合わせて期間限定で販売されます。
時期でいうと、新車の販売から2~3年後経過したあたりが目安と言えるでしょう。ですが、ベースとなる車の人気が継続しているような場合には特別仕様車が発表されないケースもありますし、人気が低迷している車であれば新車が販売されてから1年後に発表されるケースもあります。
「特別仕様車登場」という文言を耳にしたら、このような背景も考慮してみるといいかもしれません。
車の販売実績に関係なく、メーカーの周年記念(30周年など)や生産台数(100万台突破など)を記念した特別仕様車が発表されることもあります。また、これまでには地域限定・女性限定といった特別仕様車が販売されたこともあります。
ベースとなっている車が気に入っているものであれば、お買い得感のある特別仕様車を購入することは安くマイカーを手に入れる方法の1つになります。