「乗りたい車」と「乗りやすい車」の違いとは?
車が欲しいと思ったら、まずは乗りたい車からチェックされる方が多いと思います。ですが、実際にそれは「乗りやすい車」なのでしょうか?
車の運転に慣れた方であれば乗りたい車に乗っても大きな問題はないかもしれませんが、初心者や女性にとっては乗りたい車よりも「乗りやすい車」を選んだ方が運転時にストレスを感じづらくなりおすすめです。
「乗りやすい車=運転しやすい車」とは、どういうものなのでしょうか。
「運転しやすい車」の特徴を知ろう!
運転しやすい車というのは「前が見やすいこと」「運転しやすい姿勢が保てること」「駐車しやすいこと」の条件がそろっている車ではないでしょうか。
この3つの条件を簡単に満たしている車であれば、コンパクトカーや軽自動車が候補に入ってくると思います。
3つの条件について、さらに細かく見ていきましょう。
前が見やすい車にはどんなメリットがある?
車の前方にはボンネットがあります。車によってボンネットの長さが変わってきますから、前が見やすいものを選ぼうとするならボンネットが短い車種を選ぶのがおすすめです。
車の運転に慣れないうちは、前方で特に見づらいと感じるのが左前方となっています。ボンネットが長いと感覚が狂いやすくぶつけてしまう原因となるので注意が必要です。
また、フロントガラスの横にあるボディ部分(窓柱・ピラー)の太さも視界に大きく関係してきます。この部分が太いものは視界が遮られやすいというデメリットがあります。視界を大きく取りたいと思うのであればピラーが細いものを選ぶようにしましょう。
さらに、運転席の高さも前方の見やすさに関係してきます。シートの前後や角度はどの車も調節ができますが、シートの高さ自体は変えることができない車もありますから、試乗して視界を確かめるようにしましょう。特に小柄な女性にとっては数センチの差で視界の見え方が変わってきます。
ボンネットが短く運転席の高さもあるのが、「軽ミニバン」と呼ばれる車になります。「軽ハイトワゴン」「軽トールワゴン」などとも呼ばれますので、一度試乗して前方の見やすさを実感してみてください。
運転しやすい姿勢ってどんなもの?
運転席のシートはどの車でも前後の移動・背もたれの角度の調整は可能です。よほど体が大きくない限り、運転しやすい姿勢は見つけることができるでしょう。
逆に小柄な女性の場合には、ハンドルの位置やシートの高さが「運転しづらい」と感じることも出てくるでしょう。ハンドルの位置を調整するためには「チルトステアリング」という機能が、シートの高さを調整するためには「シートリフター」という機能がついている必要があります。
コンパクトカー以上の車には標準装備されていることもありますが、車によっては上級グレードにしか装備されていないことがありますので事前に確認をするようにしておきましょう。
特に軽自動車では一部のグレードのみ装備されていることが多いため、注意が必要です。
駐車しやすい車にはどんな特徴がある?
初心者や女性が不得意とすることが多いのが駐車ではないでしょうか。同乗者のサポートやバックミラーを見ながらの作業でも駐車の際は緊張してしまいますから、駐車が楽になると嬉しいですよね。
そのような方におすすめなのが「パーキングアシスト機能」がついている車です。ホンダでは「スマートパーキングアシストシステム」、トヨタや日産では「インテリジェントパーキングアシスト」と呼ばれています。
どちらのシステムもモニターに駐車すべきスペースが映し出され、ハンドルが半自動的に動きバックや縦列による駐車がしやすいようにアシストしてくれる仕組みになっています。アシストしてもらっているうちに駐車の感覚もつかむことができるようになるので、初心者・女性のドライバーにおすすめです。
メーカーオプションとなっていますが、初めはぜひつけておくのがおすすめです。
パーキングアシスト機能に頼りたくない方の場合には、「小回りの利く車」を選ぶようにしましょう。小回りが利く車というのは、駐車・右左折時などに場所を取らないのが特徴です。大きく曲がる必要がないため狭い駐車場にも入りやすいという特徴があります。軽自動車が小回りの利く車として断トツですが、普通車でも小回りの利くものがありますので気にするようにしてみましょう。