思わぬ事故に遭った!その時、どうする?
自分が安全運転をしていても、他の車によって事故に遭ってしまうことがあります。いくらケガが軽かったとしても「運が悪かった」という一言で済ますにはショックが大きすぎるのではないでしょうか。
事故に遭った時に慌てないために、簡単に事故に遭った時の流れを紹介しておきます。
・安全の確保・けが人の救助
事故に遭遇した時は、関係者の安全を確保しケガ人がいる場合には救助を行います。
・警察に連絡する
けが人の救助作業が一段落ついたら、警察に連絡を入れます。この時には関係者の身元確認をして、目撃者にその場にいてもらうと後々スムーズに事が運びます。
・保険会社に連絡する
警察に連絡した後は保険会社に連絡を入れます。示談交渉や修理工場とのやりとりを行ってもらいます。
・病院を受診する
一見してケガがないようでも、事故に遭ったことを告げて受診をするようにしましょう。外見では分からないケガ・後遺症が見つかることがあります。
事故車の修理と廃車、どうやって見極める?
乗車中に事故に遭ってしまった場合、車を修理するか廃車にしてしまうかという選択をすることになります。修理をして乗り続けることができる場合もありますが、修理代が高くなると買い替えた方がお得になることもありますので、しっかりと検討しましょう。
車両保険に加入していれば、車の修理代が保険で下りてきます。気をつけたいのはその保険金が「修理代」ではなく「車の時価」であるという点です。修理代金の見積もりが80万円と出たとしましょう。ですが、その車の価値が60万円とされた場合には、保険金が60万円しか支払われません。そうなると、差額の20万円は修理を依頼する人が出費することになります。
この差額を支払ってまでその車に乗り続けたいのかどうかを良く考えましょう。また、修理した後にも乗り続けて、将来的に車を手放すことになった時には事故歴(修復歴)によって、車の査定額が低くなることも考えられますので気をつけましょう。
事故歴・修復歴の違いは何?見れば分かる?
事故に遭ったことのある車は事故歴があるため「事故車」となります。ですが、軽く傷ついた傷から衝突事故などの大きなものまでが「事故」として扱われます。ところが、車に対する「事故歴」は開示する義務がありません。中古車販売店などで「事故歴なし」となっている車でも、事故を起こしている可能性はあることを知っておきましょう。
事故歴と似た言葉で「修復歴」というものもあります。この言葉は事故歴とは異なり、メインフレーム・クロスメンバー・ピラー・フロアパネル・ルーフパネルなど車の骨組みとなる部分の交換・修理をした車に残る記録です。「修復歴」に関しては、表示を義務付ける規約があるため中古車販売店などでもきっちりと表示がされています。
修復歴について気をつけなければならない点は、大きな事故を起こしたことのある車(=事故車)であっても、フレーム部分に損傷がなく交換・修理したことがなければ「修復歴なし」となることです。
事故を起こしたことのある(=事故歴のある)「事故車」と、事故の大小に関係なくフレームの交換・修理をしたことがある「修復歴」のある車について、違いを知っておくと中古車を買いたいと思った際に役立ちます。
事故歴・修復歴のある車でも売ることができる?
中古車買い取り専門の業者のサイトやテレビCMなどでは「どのような車も買い取ります」というような、謳い文句を見かけることがあります。事故歴・修復歴のある車でも買ってもらうことはできるのでしょうか。
事故車で修理などが済んでいる場合には、日本国内での需要がなくても海外で需要があれば売れることがあります。また、国内でも中古パーツが必要な場合もありますので、パーツに値段がつくことがあります。
さらに事故や水没などによって、自走できなくなったような状態の車でも、買取価格が高くなる可能性はあります。それは車に「鉄」としての価値があるからです。形がどれだけ変わっていても、材質の「鉄」としての価値は変わらないため、事故歴・修復歴のある車であっても数万円で買い取られることが多くあります。
ディーラーの下取りや中古車販売店への持ち込みで、査定額が「0円」と言われた場合もあきらめずに、買い取ってくれる業者を探してみると少しはお金が返ってくることがあることを知っておきましょう。