廃車って何?廃車手続きの種類・流れについて知りたい!

廃車の手続き

廃車の手続きをする必要があるのはどんな時?

車が自然災害や事故で乗れなくなってしまうほどのダメージを受けたり、車の所有者が車に乗る必要がなくなった・乗れなくなった場合など、車を手放す必要が出てきた場合には、廃車の手続きが必要となります。

「廃車」というと車をスクラップにしてしまうイメージがありますが、正式には「抹消登録」と言います。車を購入した際に登録された車の情報を抹消する手続きです。

車を使わないにもかかわらず、駐車場に停めっぱなしで「所有」し続けていると納税通知書によって納税を行う必要も出てきますし、2年ごとの車検も受けなければなりません。

一時的に車を使用しない場合の手続き方法もありますので、上手に利用することで使っていない車に支払うお金を少しでも節約できるようにしておくのがおすすめです。

廃車の手続きは3種類、その違いはどこにある?

廃車と一言で言っても、車をどのように取り扱うかによって種類が3つに分かれます。どのような違いがあるのかを紹介します。

◎永久抹消登録

災害や事故で、その車に二度と乗ることがない状態になってしまった場合には、永久抹消登録という手続きを行います。車は解体業者によって解体(スクラップ)されることになります。

◎一時抹消登録

所有者側の事情(海外転勤・病気など)や盗難によって、一時的に車に乗る必要が無くなった場合には、一時抹消登録という手続きを行います。一時的に使用しないことを申請するだけですので、また使用する必要が出た場合には、使用することができるようになります。

◎輸出抹消登録

国内で使用していた車を輸出する際に必要な手続きです。通常は輸出業者が行うため、個人で手続きをすることはありません。

もう車には乗らない!永久抹消登録の流れ

何らかの理由で車に乗る必要がなくなった場合に行う、永久抹消登録の流れを紹介します。ただし、地域によって必要な書類や手続きが異なる場合があるため、詳しくは車の所有地を管轄する運輸支局に事前に確認されることをおすすめします。

ナンバープレートを外す

解体業者に解体を依頼する場合は業者で行ってくれますが、自宅に引き取りに来てもらう場合には自分で外しておく必要があります。前・後ろの2枚が手続きに必要ですので、きちんと保管しておきます。

車を解体する

解体業者に車の解体を依頼します。作業が終了すると「解体報告記録日」が報告されます。後の手続きで必要になりますので、保管しておきます。

手続きに必要な書類を準備する

別の項目で詳しく説明します。

運輸支局に行く

車を所有していた場所(現住所)を管轄している運輸支局に出向き、手続きに必要な書類を入手し、記入します。

・手数料納付書
・永久抹消登録申請書
・自動車税・自動車取得税申告書

書類は購入が必要な場合や配布されている場合がありますので、その場で確認をするようにしましょう。

ナンバーの返却を行う

書類がそろったらナンバー返納窓口で、前後2枚のナンバープレートを提出します。手続き後、手数料納付書に「返納確認印」が押されて返却されます。

必要書類を提出する

手続きのためにそろえた書類を、運輸支局の窓口に提出します。

税金還付の手続き・申告を行う

運輸支局内にある自動車税事務所にて書類を提出することで、後日、支払い済みの自動車税が4月からの月割り計算で還付されます。車検が一定期間以上残っている場合には、後日重量税の還付が行われます。

また、自賠責保険に関しても保険期間が一定期間以上残っていれば保険料の還付を受けることができますので、保険会社に問い合わせをしてみましょう。

一時的に車を利用しない!一時抹消登録の流れ

車を一定期間利用する予定がない場合の、一時抹消登録の手続きの流れを紹介します。

1)ナンバープレートを外す

2)手続きに必要な書類を準備する

別の項目で詳しく説明します。

3)運輸支局に行く

車を所有している場所(現住所)を管轄している運輸支局に出向き、手続きに必要な書類を入手し、記入します。

・手数料納付書
・一時抹消登録申請書
・自動車税・自動車取得税申告書

4)ナンバーの返却を行う

5)必要書類を提出する

6)税金還付の手続き・申告を行う