中古車を買う前にボンネット内のどこをチェックする?
中古車を買う際には、車に詳しくない初心者でもボンネット・エンジンルームはチェックしておくようにしましょう。車のことはわからない、とチェックしないでいると車の不具合を見逃してしまうかもしれません。
どれだけ車の状態が良くキレイに見えてもエンジンに不具合があったり、オイル漏れが発生していると購入後すぐに故障する可能性が高くなります。
きちんとチェックするようにしておきましょう。
ボンネットでチェックしておきたい部分はどこ?
ボンネットの中を見る前に、まずはボンネットを開けた時の音などを確認します。開ける際にギシギシとした音がしたり、開きが悪いと感じることがあれば、車体が歪んでいるか過去に歪みが生じたものを直したことがある可能性があります。
ボンネット開閉時の音を確認したら、その他の部分を見ていきましょう。
◎シーラー
トランクと同様、ボンネットの外側の縁にも防水加工のためにシーラーが施されています。シーラーが新しくなっていたり修理した跡がある場合には事故を起こしたことのある車である可能性があります。
シーリングに不自然な歪みがないことを確認しましょう。
◎ボルトの塗装
ボンネットの取り付け部分・フェンダーの取り付け部分は新車の時に塗装がされています。この塗装が剥げている場合には修理・交換したことがあることを示しています。
ボルトに塗装がされている場合でも、車体とボルトの塗装が同じであるかどうかを確認しましょう。事故を起こしてボンネット部分を修理したり交換した場合、ボディを塗装し直すことがあります。ですが、ボルトまで塗装しないことも多いため、そのような場合にはボルトと車体の色が違ってきます。
◎ヘッドライトの取り付け部分
ヘッドライトが取り付けられている部分は樹脂製のため、事故により折れたり取れたりした場合、接着剤で補修したり交換をしていることがあります。修理跡がないか、歪みがないかをチェックしましょう。
また、ここでもボルトのチェックが有効になります。ヘッドライトと車体を結合させている部分のボルトに補修した跡がないか確認しましょう。ボルトに補修した跡がある場合には、事故歴・修理暦のある車である可能性が高くなります。
エンジンルームでチェックしておきたい部分はどこ?
エンジンルームは車にとって心臓部と言える場所です。購入前のチェックが重要ですので、しっかりと確認をしておくようにしましょう。
◎エンジンの音・震え
車にエンジンをかけてみた時、やたらうるさく感じたり変な音がしないか確認してみましょう。自信がない場合は何台かの車のエンジン音を聞き比べてみましょう。他と明らかに違う音がする場合は要注意です。
また、エンジンの調子が悪いとエンジン自体が大きく震えますので確認をしましょう。
◎エンジンオイル
エンジンオイルの交換履歴は整備記録でも確認できますが、実際にどれくらいの汚れがあるの科を確認しておきましょう。
◎オイルフィラーキャップの内側の汚れ
オイルフィラーのキャップを開けて、内側を見ます。キャップ自体は交換しているとキレイですが、オイル交換がされていないとカスなどが内側に残っています。きちんとオイル交換をされてきた車は汚れが付きにくいので、きちんとメンテナンスされてきた車かどうかの目安になります。
◎配管のオイルの滲み
パワステポンプのまわりやヘッドカバーまわり、エンジンルーム内の配管にオイルの滲みがないかどうかを確認します。きちんとメンテナンスをしている車の場合は、型式が古くても滲みは少ない傾向にあります。
◎ラジエーター液の跡
オーバーヒートを起こしたことがある車には、ラジエーター液が噴出した跡が残ります。ラジエーター液による変色がある場合にはオーバーヒートしたことがある車であると考えられます。
さらにラジエーターのキャップにどろどろしたものがついている場合には冷却液が漏れている可能性もあります。タンク内の水の量もきちんと見ておきましょう。
◎バッテリー端子
バッテリーは2年に1度の交換が理想とされています。バッテリーの寿命自体は3~4年ありますが、液のばらつき・比重測定・端子の腐食などをチェックしてみるようにしましょう。
◎エンジンルーム下のオイル漏れ
エンジンルームを下から覗いてオイル漏れや滲みがないかどうかを確認します。
◎冷却液(クーラント)
冷却液の色が黒っぽくなっている時は交換が必要な時です。
◎ブレーキオイル(ブレーキフルード)
ブレーキオイルは交換直後は透明ですが、使用するにつれて薄茶になり黒っぽくなっていきます。濁りや黒ずみが見られる場合には長期にわたり整備を受けていない可能性が高くなります。