車の価値は購入後から率で下がっていく
車の価値というものは、乗っていても乗っていなくても購入後から下がる一方です。特に購入後3年ほどの間に大きく下落していきます。
中古車市場での価値は、金額ではなく「率」でマイナスになっていきます。
新車を買った際、下落率が20%だったとしましょう。100万円の新車であれば、下落後はマイナス20万円となりますが、300万円の新車であればマイナス60万円、500万円の新車ならマイナス100万円になります。
いくら高級な車を購入して大切に乗っていても、1年後には下落率による計算で査定されてしまうことになります。購入後3年以内に手放す際は、より下落率が大きく感じられることでしょう。
車を少しでも高値で査定してもらうポイントは?
車を査定に出す際に高値になりやすい車があります。それが「大衆車」です。大衆車とは、一般大衆向けの車という意味で、買いやすい価格帯の乗用車ということになります。
例としては、
・カローラ(トヨタ)
・ヴィッツ(トヨタ)
・アルト(スズキ)
・ミラ(ダイハツ)
・ワゴンR(ホンダ)
などが挙げられます。
買いやすい価格の大衆車は、売れる台数も多くなるため中古車市場にも多く出回ることになります。ですが、多くの人が手に入れたいと思うほど人気があるなら、買取査定の際に査定額が下がることはありません。
新車を買った際には人気があったけれど、売りたいと思った時に人気がなくなっていたという場合はとても残念なケースとなります。ですが、人気の車が2~3年という短期間で人気がなくなるということはまれですから、あまり気にする必要はないでしょう。
もし中古で大衆車を買いたいと思うのであれば国産車でなく、輸入車を選んでみるのもいいでしょう。輸入車は新車では高いですが、中古車市場では手に入れやすい価格になっていることが多くあります。
輸入車の中でも、ゴルフ(フォルクスワーゲン)は大衆車でおすすめです。
輸入車で人気のゴルフ(フォルクスワーゲン)
輸入車の中でも大衆車であるゴルフ(フォルクスワーゲン)は国内でも人気が高い車です。新車で購入する場合は、少なくても250万円はしますが、何年か経つと同じ年式のヴィッツ(トヨタ)と同じくらいの値段で購入することができるようになります。
このように、新車ではとうてい手の出せない輸入車であっても、中古車になれば国産車と同じくらいの価格で入手することができるようになるのは、中古車の魅力の一つではないでしょうか。
ゴルフは日本国内でも人気があり、ランクとしても大衆車より上になります。その分、装備も良いのが特徴です。値崩れしにくいため、手放す際の査定も大きく下がらず、同じ年式の国産の大衆車よりも高値で売れる可能性が高いです。
同じ年式の国産車と同じくらいの値段になった中古車を購入するのがおすすめです。
中古車市場で価格の安定している国産車は?
通常、車は新車で購入後から1年ごとに「率」で下がっていくことは説明しました。ですが、毎年少しずつ定額で価格が下がっていく風変わりな車種があります。それが、ジムニー(スズキ)です。
一般的な車は新車で購入後3年以内に売ろうとすると、下落率が大きく損をすることが多いのですが、ジムニーの場合はこの例に当てはまらず、いつ売ってもいつ買っても大きな損をすることがないと言われています。
これはジムニーに根強い人気があり、中古車でも手に入れたいと思うユーザーが常にいるため、需要と供給のバランスが取れているために起こる現象です。需要と供給のバランスが取れている限り、ジムニーについては大きな下落は起きないと考えられます。
現在、プリウス(トヨタ)は人気のある車ですが、出回っている台数が多くなりすぎて中古車市場では価格が下がってしまっています。それでも人気があるので売れていますが、もし人気がなくなってしまったら、さらに価格が下がってしまうことでしょう。
人気があるからと言って、メーカー側が製造・販売台数を増やすと中古車市場の需要と供給のバランスが崩れてしまうので要注意です。