いざ新車購入!契約書にサインする前に
車を買うということは、それなりに大きな決断がいるものです。契約をする際にはドキドキしてしまう方もいると思いますが、内容をしっかりと確認するようにしましょう。
ディーラーの営業担当者との会話の中で出た口約束のサービスは、契約書に盛り込まれ忘れることもありますので、きちんと記載してもらうようにしたいものです。
契約書にサインする前に見るべきポイントはここ!
契約書ができあがってきたら、サインする前に最後の確認をする必要があります。サインをしてしまったら「契約完了」となります。後から「違った!」ということがないように、具体的にチェックしておきたいポイントを見ていきましょう。
・車の仕様
車種やグレード、色などに間違いがないかどうかを確認します。ほぼ間違うことはありませんが、確認をしておきましょう。
・オプションや付属品の内容
カーオーディオやカーナビなどをオプションでつけた場合には、オプションの内容だけでなく機種などに間違いがないかどうかを確認しておきます。万が一間違ったままサインしてしまった場合には、後々の変更が難しい場合もあります。
・支払額
車体価格だけでなく、オプションなども含めた総支払額がいくらになるのかを確認します。
・値引きやサービス品
契約前にディーラーの営業担当者が「サービスします」と口約束したものも含まれているかどうかを確認しておきましょう。オイル交換や点検などをサービスにするという場合にも、契約書に書いてもらうと安心です。
・ローン金利と支払い年数
支払いをローンにした場合には、金利や支払い年数を確認します。
・下取りの車がある場合には下取りの価格
新車を買う前にも車に乗っていた場合には、前の車をいくらで下取りしてもらえたのかを確認しておきます。
・任意保険の保険内容と開始日
ディーラー経由で任意保険に加入する場合には、加入する保険の内容・保険料・保険開始日を確認します。万が一保険の開始日が納車より後になっていると、保険が適用されない場合が出てきます。
契約後に内容変更を依頼するのはOK?NG?
契約書にサインをすると、契約が成立したことになります。その後はディーラーからメーカーに契約内容通りのオーダーが入り、生産ラインに乗って発注通りの車が作られることになります。ですので、契約後の内容変更は難しいと言えるでしょう。
ただし、変更の内容やタイミングによっては変更してもらうことができるものもあります。どのようなものが変更可能なのでしょうか。
・色
タイミングによりますが、契約後早期の変更依頼であればカラーの変更を受け付けてもらえることがあります。
・ディーラーオプション
メーカーオプションは変更ができませんが、ディーラーオプションは車がディーラーに届いてから取りつけるものになるため、多くの場合には変更をしてもらうことができます。
・任意保険
ディーラー経由で加入した場合でも、契約の相手先は保険会社となりますので、保険会社と交渉をすることになります。契約変更には手続き料を払うことで変更可能なものもありますが、ほとんどの場合が1年契約なので1年間は我慢をして更新時に内容を見直した方がいいでしょう。
契約後のキャンセルはできる?クーリングオフは使える?
車の購入について、いったん契約を結んだ後にキャンセルをすることは難しいです。販売店によってはキャンセル料を支払うことでキャンセルできる場合もありますが、オーダーした車の完成度などによってキャンセル料も変わってくるため、契約後のキャンセルはおすすめできません。
車の購入はマイホームと同様に「資産の購入」という扱いになります。契約の際には実印・印鑑証明を用意する必要があるほど大切な契約です。キャンセルすることがないよう、事前にしっかりと考える必要があります。
契約後8日以内であれば無償でキャンセルができる、という「クーリングオフ制度」は、車の購入については利用することができません。それは、クーリングオフ制度の対象が「訪問販売」や「路上での強引な勧誘」による契約に限られているためです。
車のように自分の意志で契約したものには使えませんので、気をつけましょう。