車庫証明書って何？なぜ必要なの？
新しく車を買う際には「車庫証明」が必要になります。車庫証明とは「保管場所証明申請」とも呼ばれます。
車は１２時間（夜間は８時間）以上、同じ場所に停車させておくことが法律で禁止されており、車庫がない場合には「車庫法違反」となります。車庫法違反の場合には３か月以下の懲役または２０万円以下の罰金が科せられます。
きちんと車を保管することができる場所を確保できている人しか、車を持つことができないということです。
車庫証明が必要になるのはどんな時？
車庫証明が必要になるのは、以下のような場合です。
・新車を購入する時
・中古車を購入する時
・車を譲渡してもらう時
車を買い替える際には、今乗っている車を置いている車庫証明が取れているはずなので新しく車庫証明を取る必要はありません。ですが、２台目などを新たに追加購入をしたりする場合には必ず車庫証明が必要となります。
車庫にできる車の保管場所はどんな場所？
車庫証明を取るために申請できる保管場所には一定の基準があります。基準に合わない場所では車庫証明が取れませんので注意が必要です。
車庫証明を取るために満たしておかなければならない基準は以下の通りです。
・自宅からの距離が直線で２ｋｍ以内
・道路ではない場所であること
・道路から支障なく出入りできること
・車全体が収容できるスペースであること
・自動車を置く場所としての使用権原があること
・土地所有者の承諾書が得られる場所であること
一般的な駐車場であれば特に問題はありません。自宅から直線で２km圏内の条件に当てはまる場所を探しましょう。
車庫証明の申請に必要な手続きが知りたい
車庫証明についてはディーラーに依頼することもできますが、さほど難しくないので自分で行うことも可能です。ディーラーや販売店に依頼する場合は、担当の方に必要書類をそろえて渡すようにします。
◎車庫証明を取るための手順
・必要書類、印鑑を用意する
車庫証明を取るためには「保管場所標章交付申請書」「保管場所の使用権原を疎明する書類（自認書）」「保管場所の所在図・配置図」「使用の本拠の位置が確認できるもの」が必要となります。
マイホームに住んでいる方は駐車スペースの所在図・配置図は自分で用意することができるでしょう。賃貸住宅や駐車場を借りる方は大家さんや管理会社に使用許諾証明書にサインをもらえばＯＫです。あるいは不動産屋さんに連絡を取ることですぐに用意してもらえることもあります。不動産屋さんに依頼する場合は手数料（５千円～１万円）が必要となります。
・車庫の住所を管轄している警察署に出向く
警察署が車庫証明の手続きのために受付をしている時間内に出向き、申請をします。地域によって受付時間が異なりますので、事前に確認をしておくようにしましょう。
・申請の手続きを行う
申請の手続きに３千円ほどの手数料が必要となります。書類の内容などに不備がなければ３～７日程度で車庫証明が交付されます。交付に日数がかかるのは、提出書類に合わせて警察が実際に現地調査を行う必要があるからです。
警察署の窓口で書類を提出すると車庫証明が交付される予定日が記載された引換券がもらえますので、交付予定日以降に再度警察署に出向いて車庫証明を受け取るかたちになります。
車庫証明が必要ない場所もあるの？
車庫証明については、日本のどの地域でも必要というわけではありません。というのも、過疎地域などでは車庫証明がなくてもいいとされています。都市部では必ず車庫証明が必要になりますが、自分の住んでいる場所が過疎地域だと感じるのであれば、一度警察署に問い合わせてみるようにしましょう。
また、購入する車が普通車か軽自動車かの違いでも車庫証明が必要かどうかが違ってきます。
以下に東京で車庫証明が不要となっている地域を紹介しておきます。
◎普通自動車
西多摩郡檜原村・利島村・新島村・新津島村・三宅村・御蔵島村・青ヶ島村・小笠原村
◎軽自動車
福生市・武蔵村山市・羽村市・あきる野市・西多摩郡瑞穂町・西多摩郡日の出町・西多摩郡檜原村・西多摩郡奥多摩町・大島町・利島村・新島村・新津島村・三宅村・御蔵島村・八丈町・青ヶ島村・小笠原村
