車を長持ちさせるなら定期点検・メンテナンスは忘れずに
車に乗っている方にとって、愛車に乗ってから10年が経つと「そろそろ寿命かな」と思われる方が多いかもしれません。昔の車は10年の乗車あるいは10万キロの走行が寿命と言われていました。
ですが、今は車の性能や部品の耐久性が上がっているため、定期点検やメンテナンスを受け、こまめにオイルや部品を交換することができていれば10年以上の車でも問題なく乗り続けることができます。
定期点検は義務なの?点検しないとどうなる?
2年に1度受けることが義務付けられているのが、車検です。車検を通らないとその車に乗り続けることはできません。車検以外には、6か月点検・12か月点検もあります。
6か月点検はディーラーなどから案内が来て受ける方が多いと思いますが、法律で義務付けられているものではありません。12か月点検は「法定12か月点検」とも呼ばれ、法律で車の点検をしなければならないと決められています。ですが、点検をしなかったからといって罰則があるわけではありませんので、点検をしない方もいるのではないでしょうか。
ですが、車に長く乗りたいと思ったら、やはり早めに点検をして傷みのある部品などは交換しておくのがポイントです。
定期点検って車のどこをチェックしているの?
6か月点検・12か月点検では、車の車内・エンジンルーム・下回り・足回りを細かくチェックしています。6か月点検では登録日走行距離・や整備状況によって省略される項目もありますが、12か月点検では点検項目が決まっています。
大まかなものを紹介します。
◎室内
・ブレーキの効き具合
・ブレーキペダルの遊びと床板の隙間
・(MT車のみ)クラッチペダルの遊び、切れた時の床板との隙間
◎エンジンルーム
・パワーステアリングベルトやファンベルトのゆるみ・損傷
・エンジンオイルや冷却水などの漏れ
・点火プラグの状態、点火時期
・エアクリーナーエレメントの状態
◎下回り
・ブレーキホース・パイプの液漏れや損傷、取り付け状態
・ホイールシリンダやディスクキャリパの液漏れ
◎足回り
・タイヤ(空気圧・亀裂・溝の深さなど)
・ホイールナット・ボルトのゆるみの有無
・プロペラシャフト・ドライブシャフトの連結部のゆるみの有無
定期点検にかかる費用はどれくらい?
12か月点検については、自分で行うこともできます。自分ですれば費用はもちろんかかりません。ですが、小さな傷の見落としや、部品の交換時期を見誤ることもあるかもしれません。自信のない方は整備士さんに見てもらうようにしましょう。
定期点検に必要な費用は車種や大きさによって変わってきますが、どこのディーラーでも1~2万円程度で受けることができます。大きな事故を起こしてしまっては、もっとたくさんの費用が必要になったり車を手放さなければならないこともあります。
点検を受けて、整備士さんからのアドバイスをもらっておくと安心して乗り続けることができます。
車の寿命を縮める乗り方ってどんな乗り方?
愛車に長く乗りたいと思ったら、普段のドライブから車をいたわって乗ることが大切です。車の寿命を縮めやすい乗り方を紹介します。
・急な発進・加速・ブレーキ・ハンドル操作をする
・エンジンが高回転数の状態で走り続ける
・短期間でも長い走行距離を走る
・傷・へこみを直さないで走る
・車にほとんど乗らない
エンジンに負荷のかかりやすい乱暴な運転や、10年も乗らないうちに10万㎞を越えるような過走行などは車に負荷がかかりやすくなります。
傷やへこみを放っておくことは、その部分からサビや腐食が始まると急激に車を傷めてしまうことになります。塗装が剥げない程度の傷は大丈夫ですが、塗装が剥げてしまった場合は直すようにしましょう。
意外に思うのが「乗らない」ということが車に悪いということかもしれません。ですが、車は電気で動くものですので、内部の電子部品はちょくちょく動かしておく方が調子よく動いてくれます。あまりに長時間動かさずにいるとバッテリー上がりの原因にもなりますので、気をつけましょう。