エアコンフィルターとエアフィルター 2つの違いと交換時期

車の故障・修理メンテ

エアコンフィルターとエアフィルターは別のもの

車には似たような名前のものがたくさんあり、どの言葉が何を指しているのか迷ってしまうことがあるかと思います。そのうちの1つがエアコンフィルターとエアフィルターです。

一見して似たような名前をしていますが、全く別のものを指しています。2つの違いを詳しく紹介、さらにそれぞれのパーツの交換時期や方法についても紹介します。

エアコンフィルター・エアフィルターの役割は?

まずは2つのパーツについて、それぞれの役割をみていきましょう。

◎エアコンフィルター

エアコンフィルターとは、エアコンで車内に空気を送る際に空気中のごみを除去するために使われているフィルターを指しています。昔の車ではエアコンフィルターがついていないこともありますが、最近の車は標準装備となっています。

車内を循環した空気もフィルターを通ることになりますので、飲食やタバコのにおいも吸着していきます。さらに状態が悪くなるとカビがついてしまう場合もあります。

エアコンをつけた際に、たばこやカビ臭さがするような場合にはエアコンフィルターを交換するのがおすすめです。においが気にならない場合でも年に1度のペースで交換することで、エアコンの効きが良くなりますので気にするようにしておきましょう。

◎エアフィルター

エアフィルターはエンジンルーム内に取り付けられているフィルターを指しています。エアフィルターはエンジンに送り込む空気の不純物を取り除いてくれる役割を持っています。

エンジンに送られる空気が汚れていると、エンジンが少しずつダメージを受けてしまいます。また、フィルターが古くなって目詰まりを起こしてしまうとエンジンが十分な性能を発揮できなくなるうえに燃費にも悪影響を与えてしまいます。

そのため、5万キロの走行または5年に1度のペースで交換をするように心がけましょう。

エアコンフィルター・エアフィルターの交換は自分でできる?

エアコンフィルター・エアフィルターともに、自分でも交換をすることができます。自分で交換する自信がない方はカー用品店やディーラーに依頼することで交換をしてもらうことができます。もちろん、手数料・交換料が必要となります。

自分でやれば無料ですし、特に難しい作業と言うわけでもありません。ぜひ自分でやってみよう!という方のために、交換方法を紹介します。

◎エアコンフィルターの交換方法

まずは、車の取扱説明書を見てエアコンフィルターの取り付けられている場所を確認します。助手席の足元にあるグローブボックスの奥にエアコンフィルターが設置されている場合には、割と簡単に交換をすることができます。

事前に車に合った、新しいエアコンフィルターを用意しましょう。準備ができたら、グローブボックスを取り外します。正面に見える箱の中にエアコンフィルターが入っていますので、箱のフタを停めているツメを外してエアコンフィルターを引き抜きます。

新しいエアコンフィルターの向きに気をつけながら、取り外した際とは逆の手順で、フィルター・フタ・グローブボックスを取り付けます。

◎エアフィルターの交換方法

エアフィルターはエンジンルームの中にあります。事前に車に合った新しいエアフィルターを用意しておきます。エンジンルーム内のエアフィルターのボックスのカバーを外します。(この時プライヤーという工具があると便利です)

配線やパイプなどが邪魔な場合は、それらを外すと作業がしやすくなります。

古いエアフィルターを外す前に、どのような向きでフィルターが取り付けられていたのかをしっかりと見ておくようにしましょう。確認ができたら古いエアフィルターを外して新しいものと交換します。

交換が済んだら、取り外したカバーや配線・パイプなどを元通りに戻します。

車検や定期点検の際などにフィルターの汚れを見て、エンジンオイルなどと同じタイミングで交換する癖をつけておけばいつもいい状態を保てて安心です。