車の購入には実印や車庫証明書などが必要
「車が欲しい!」と思い立ってディーラーを訪れても、すぐに車を買って帰れるわけではなく、それなりの日数がかかります。これは車が「資産」であり、購入にはいろいろな手続きが必要となるからです。
車を購入するには手続きを進めるために必要な書類もたくさんあります。どのようなものが必要なのか、見ていきましょう。
◎普通車
・車庫証明書
購入する車を置く場所があることを証明する書類です。自宅を管轄している警察署に申請することで入手できます。
自分で手続きをすると約3千円、ディーラーなどに手続きを代行してもらうと1万5千円~2万円ほどの手数料が必要となります。
・実印
一般的には、直径13.5~18㎜程度のフルネームが刻印されたものを実印として自治体に登録します。(名字なし・名前だけでも登録可能)ゴム印は受け付けてもらえません。登録には写真付きの身分証明書や登録費用が必要となりますが、手続きはその場ですぐ完了します。
・印鑑証明書
実印がきちんと登録されているものであることを証明する書類です。住民票がある自治体の役所で手数料を支払うと発行してもらえます。発行から3カ月以内のものが有効です。
車を購入する際は、車の名義人の印鑑証明書が必要となります。
・委任状
ディーラーなどの販売店で車の登録手続きを代行してもらうために必要となります。この書類に実印を押しておく必要があります。
◎軽自動車
・住民票
発行から3カ月以内の住民票が必要となります。
・認印
シャチハタなど、ゴム製の印鑑以外の三文判で手続きをすることができます。
・委任状
普通車と同じです。
※軽自動車の購入について、車庫証明の申請は車の登録をしてから1か月以内と定められています。そのため、車を購入する際には車庫証明は必要ありません。
中古車を購入する際に必要な書類は何?
「中古車を手に入れたい」と思った時に必要な書類は、普通車・軽自動車ともに先ほど紹介した新車を購入する際に必要な書類と同じとなっています。
新車・中古車によって必要な書類が変わるわけではありませんので、きちんとそろえておくようにしましょう。
◎普通車
・車庫証明書
・実印
・印鑑証明書
・委任状
◎軽自動車
・住民票
・認印
・委任状
今乗っている車を買い替える場合は、手続きが変わるの?
新しい車を買う際にすでに乗っている車があり「買い替え」となる場合には、さらに必要な書類が増えます。
・譲渡証明書
・住民票
・今乗っている車の車検証
・自賠責保険証
・リサイクル券の預託証明書
・自動車税の納税証明書
車に乗っている間に引っ越しなどをして、それぞれの書類の住所が違ってしまっている場合には、ほかにも書類が必要になることがあります。詳しいことはディーラーの担当者から教えてもらえますので、漏れのないように準備するようにしましょう。
車を買ったらどんな書類が手元にもらえるの?
車の購入手続きや交渉がスムーズに進み、無事に車が手元にくる時には車と一緒にたくさんの書類が届きます。どのような書類が届くのか、紹介します。
・車検証
正式な名称を「自動車検査証」といい、車が公道を走る基準を満たしていることを証明してくれる書類となります。新車の場合は有効期限が3年間となっています。
・自賠責保険証明書
自賠責保険の保険料を支払っていることを証明する書類です。
・自動車税納税証明書
自動車税を納めたことを証明する書類です。
・リサイクル券
自動車リサイクル料金を支払い済みであることを証明する書類です。
・取扱説明書
納車された車の説明書です。
・整備記録簿
車を整備するたびにその記録を残していくための書類です。
※任意保険に加入する際には車検証に書かれた情報が必要となります。車が納車される前に車検証のコピーを入手しておくか、電話などで情報を入手して自動車保険に入っておくようにしましょう。
納車から自動車保険加入までに時間があると、その間に万が一事故に遭った場合には補償を受けられなくなってしまいます。必ず納車当日から保険が適用されるようにしておくことが重要です。