人気の軽自動車スーパーハイトワゴンって何?

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スーパーハイトワゴンの定義はあるの?

日本独自の規格で作られている「軽自動車」ですが、その中でも高さ170cm以上のものが「スーパーハイトワゴン」と呼ばれ、人気を博しています。「軽自動車=車内が狭い」という概念を覆し、広い車内空間を実現しています。

また、スライドドアが採用されているため、乗り降りしやすい・荷物が乗せやすいという点でも人気が高まっています。スライドドアは助手席側だけでなく両側に標準装備されているため、お子さんがいるご家庭でも左右に駐車している車に気を使うことなく開閉でき、ストレスを感じないのが特徴です。

スーパーハイトワゴン軽のメリット・デメリットは?

もう少し具体的にスーパーハイトワゴン軽のメリット・デメリットについて見ていきましょう。

◎メリット

・両側電動スライドドア搭載

スライドドアには「両手がふさがっていても乗り降りが楽」「開口部が広く荷物の積み下ろしが楽」「駐車スペースが狭くても安心」というメリットがあります。

ショッピングモールなどでたくさんの買い物をしたり、お子さんや高齢者がいるご家庭でも乗り降り・荷物の積み下ろしが楽というのはポイントが高いですね。また、隣の車とのスペースが狭めでも安心してドアの開閉ができる点でもおすすめです。

スライドドアの間口は車種によって異なりますが、たいだいが58cm~64cmほどとなっています。ピラーレスの車種では前のドアを全開にすることで149cmもの開口が可能となります。

・室内が広い

軽自動車は最大の乗員数が4名までと定められていますが、実際には大人が4名乗ると狭く感じることが多くありました。スーパーハイトワゴン軽の登場で、そのイメージもなくなりつつあります。というのも、エンジンが床下ではなく前方に設置されているため、室内高が140cm以上ある車種も増えているからです。

この室内高であれば、小学校低学年のお子さんであれば直立することが可能です。大人4人が乗っても圧迫感を感じにくくなっています。

・運転しやすい

車体のコンパクトさから小回りも利き、狭い道路・ショッピングセンター・マンションの駐車場などでも余裕を持って運転ができるのが軽自動車の特徴の一つです。スーパーハイトワゴンという名前ですが、最大の高さは2.0mなので立体駐車場は制限によりますが入れることが多くあります。

◎デメリット

・横転に注意

スーパーハイトワゴン軽は車体が軽い割に高さがありますので、横転に気をつける必要があります。横からの衝撃が加わると横転しやすいため、他の車・バイク・自転車との衝突はもちろん、台風の際の強風・突風などにも気をつける必要があります。

万が一、横転してしまった場合には車内にいる人の救出にも時間がかかるということがありますので、十分に気をつける必要があります。

スーパーハイトワゴン軽の人気車種は何?

スーパーハイトワゴン軽の中でも人気のある車種を紹介します。

◎スズキ スペーシア

スーパーハイトワゴン軽のなかでも、全グレードにモーター機能がついた発電機(ISG)を搭載したマイルドハイブリッドが採用されているのはスペーシアのみとなっています。最長で10秒間、モーターのみでクリープ走行することが可能となっています。

標準タイプであれば燃費も30.0㎞/Lとスーパーハイトワゴン軽の中では断トツの良さを誇っています。

グレードによっては「スズキセーフティサポート」が装着されているため、安全性も問題がありません。

◎ダイハツ タント

助手席と後部スライドドアの間にあるべき柱(Bピラー)をなくしたミラクルオープンドアにより、最大開口部149cmを実現したことが大きな特徴となっています。ベビーカーや大きな荷物も楽に積み下ろしできるため、子育て中の家庭に人気があります。

燃費も28.0㎞/Lとなっており、家計にやさしいのが嬉しいですね。

◎ホンダ N-BOX

スーパーハイトワゴン軽の中でも一番販売台数が多いのが、ホンダのN-BOXです。後部座席で大人が足を組んでも座ることができる、と室内空間の評価が高い車種です。

パワーのあるエンジンを搭載しているため、燃費は25.6㎞/Lとスーパーハイトワゴン軽の中では悪い部類に入ってしまいますが、走行性能も高いのがポイントです。