中古車のプライスボードには何が書かれている?
中古車販売店の店頭に並んでいる車のフロントガラスには、大きな文字で数字が書かれています。あのボードのことを「プライスボード」と言います。
中古車を買われたことのある方ならじっくりと見たことがある方もいるでしょうが、そうでなければ「値段しか書かれていないの?」と思っている方もいるかもしれませんね。
実は、あのプライスボードには車の価格以外のことも書かれています。車の状態を自分の目で確認する事も大切ですが、プライスボードに書かれている情報も必ずチェックしておきたいものです。
どのような項目があり、どのように見ていけばいいのかを紹介していきましょう。
プライスボードに書かれている内容は?~お金編~
プライスボードで一番目立つのが、数字です。さて、何の値段が書かれているのでしょうか。
◎本体価格(現金販売価格)
諸費用などを含まない、車両本体価格が一番目立つように書かれています。現金で購入した場合が一番安いので、目立つように書かれています。車によっては1割以上も値引き交渉で安くしてもらえることがありますので、元の本体価格を覚えておくようにしましょう。
◎支払い総額
販売店によって異なりますが、本体価格とは別に必要な費用(保険料・税金などの諸費用)を含めた、中古車購入時の支払総額が書かれていることもあります。本体価格しか書かれていないと諸費用を含めた予算がわかりづらいので、支払い総額が書かれていると購入者は助かります。
プライスボードに書かれている内容は?~お金以外編~
プライスボードをよく見ると、細かな字でいろいろな情報が書かれています。見逃さずにチェックしてみましょう。
◎年式
その車に初めてナンバーがついた年月(初年度登録月)が書かれています。一般的には年式が古いと安く、新しいと高い値がつくようになっています。中古車を買う上ではとても重要なポイントとなります。
◎車検の有効期限
車によっては車検の残りがあるものもありますので、その情報が書いてあります。車検が2年ついている場合でも諸費用は必要となります。
◎走行距離
その車がどれくらい走ってきたのかを示しています。メーターに表示されている数字になりますが、「不明」とされている場合もありますので必ず確認しておくようにしましょう。近年は中古車市場で走行メーター管理システムがありますので、大きな不正(メーター戻しなど)はされなくなっています。
◎点検整備記録簿の有無
これまでにその車が受けてきた定期点検や整備などの記録をつけたものです。中古車の場合、整備手帳がないということもありますが、そうすると車の正確な状態がわからなくなりますし、部品が交換された時期などもわからなくなるため困ります。点検整備記録簿がついた車を買うことをおすすめします。
◎修復歴の有無
その車が過去に修復をしたことがあるかどうかがわかります。軽い事故で、車のフレームなどを修復したような場合には記載がありません。修復歴があるということは、車にとって重要な部分を修理・交換したことがあるということになります。
ディーラー系の中古車販売店では、修復歴のある車は取り扱いがないことが多くあります。ですが、その他の販売店では修復歴のある車も取り扱っています。年式がそう古いわけでもなく、走行距離も多くないのに相場より安い価格で販売されているような車の場合には、修復歴があることがありますので要注意です。
◎使用歴
その車が、自家用・営業用・レンタカーなど、どのように使われていたのかが記載されています。
◎保証の有無
中古車でも半年や1年などの保証が付くことがあります。新車登録からの日数が少なくメーカー保証期間内の場合にも記載されますので確認しておきましょう。
保証がある場合には、規定された期間・走行距離になるまで決められた補償を受けることができます。3か月・3千キロなどの保証がついていることが多いようですが、保証期間が過ぎてすぐに故障することもあるので気にかけておきましょう。
◎定期点検整備の有無
その車が納車される時に、定期点検済み/なしなど、車がどの状態で納車されるのかが記載されています。過去2年以内に定期点検整備が行われた記録があれば記載されます。本体価格に整備費用を含めて提示している販売店もあります。