中古車を買う前に電装系のどこをチェックする?
車の運転席周辺にはいろいろなスイッチがあります。これらの多くは電気で動く部分です。長い期間乗っていなかった車の場合、走行距離が短くても電気系の故障が見つかることがありますので、中古車を買う前にはしっかりと動きを確認しておきたい部分です。
故障などの発見が遅れると無償修理してもらえないこともありますので、気をつけましょう。
電装系でチェックしておきたいポイント
これから紹介する電装系の動きを確認する際には、車内が静かな環境でチェックするようにしましょう。オーディオなどをかけているとモーター音を聞くことができません。モーターが変な音を出していないかどうかもしっかりと確認します。
◎パワーステアリング
よほど古い車でない限りパワステがついていますので、エンジンをかけてハンドルを回し、動きを確認するようにします。
エンジンをかけたにもかかわらずハンドルが重いという場合や、ハンドルを切った時に引っかかりを感じる場合など、不具合があると感じた車は購入するのをやめましょう。
◎ウインカー・ハザードランプ
ウインカーとハザードランプをつけて、ランプがきちんとついていることを車外から確認します。
ウインカーは、ハンドルを回して自動的に戻ることも確認します。きちんと戻らなかったり、早く戻ってしまうような場合には不具合があると考えられます。
◎ワイパー
ワイパーを動かして、スムーズに動くかどうか・異音がしないかどうかを確認します。ゴムが劣化している場合は交換すればいいだけなので、特に問題視する必要はありません。
また、合わせてウォッシャブル液がきちんと噴射されることも確認しておきましょう。
◎パワーウインドウ・ドアロック
運転席のドアには、すべての席の窓の開閉ボタン・集中ドアロックがあります。すべてのボタンを押して、動きを確認しましょう。
窓の動きが遅い・途中で引っかかるという場合には購入後に故障する可能性が高いと言えるでしょう。
集中ドアロックについても1つずつ動作を確認し、全ドアの開閉がきちんとできることを確認します。
◎電動ミラー
折り畳みがしっかりとできること・ミラーがきちんと上下左右に動くかを確認します。ミラーが動かなくても困らない、と思っている方も多いようですが、動かないと不便なので忘れずに確認しておくようにしましょう。
◎電動スライドドア
ドアが開く際に問題がないか・最後までしっかりとスムーズに閉まるか、を確認します。
エアコン・カーナビ・オーディオも忘れずにチェック!
車内の環境は家庭内よりも温度の変化が激しく、オーディオやカーナビは壊れやすい環境にあります。年式の古い車を購入する際はある程度妥協するのも仕方ない部分があります。
◎エアコン
エンジンをかけてエンジンを温め、冷房・暖房のそれぞれの効き具合を確認します。冷風や温風が出始めるまでどれくらいの時間がかかるのか、途中で風の温度が変わってしまわないかなどを見ます。
さらに風量・温度の設定がきちんとできることを確認します。送風口の切り替えもきちんとできることを確認しておきましょう。
◎カーナビ
タッチ操作・ボタン操作がきちんとできるかどうかを確認します。
カーナビの情報が更新された時期(バージョン)も確認しておくと良いでしょう。
古い車の場合はデータ元がCDやDVDのものが使われているかもしれません。その場合はHDD対応のものに付け替えてもらった方が使い勝手が良くなります。
◎オーディオ
オーディオについている機能(CD・MD・ラジオなど)の動作を一通り確認します。新しい車であればiPodやmp3プレーヤーの差し込み口もありますので、持っていれば動作を確認しておきましょう。
動作を確認する際に、あわせて全てのスピーカーからきちんと音が出ていることも確認しておきます。音量を上げることで、スピーカーの劣化具合を知ることもできます。(音割れしている場合はスピーカーの劣化が考えられます)