中古車を買う前に側面のどこをチェックする?
車が正面からぶつかるような事故を起こした場合には、その車の運転手のミスであることが多くあります。一方で、側面から衝撃を受けるような場合にはもらい事故であることが多くあります。
いくら運転手のせいではなかったとしても、その車自体が事故に遭っている可能性が高いのですから、しっかりと側面部も見ておくのがおすすめです。
いろいろな角度から車を見てみよう
まずはドアをすべて閉じた状態で、ドアとドア回りの隙間を確認します。
◎前後のドアとドアの隙間
◎ドアとフロントフェンダーの隙間
◎ドアとリアフェンダーの隙間
通常、ドア回りの隙間は一定になっています。場所によって隙間の間隔が異なっているような場合には歪みがあるということになります。
ドアに対して正面から見るだけでなく、斜め横など角度を変えて見てドア・フェンダーに浮いている場所がないかどうかも確認をしてみましょう。
リアフェンダー部分の給油口まわりの隙間・歪み、給油口を開けてみてボルトの塗装の状態なども確認をします。
もらい事故以外にも電柱や壁などにこすってしまうことも多くあります。小さな事故ですが傷・凹みの原因となります。ドアパネルの交換・フレームの修理をしていなければ大きな問題とはなりませんが、良く見ておくようにしましょう。
中古車の側面でチェックしたいその他のポイント
車の側面部でチェックしたいその他のポイントを紹介します。
◎ホイールアーチ
ホイールアーチとは、タイヤの周りにある車体のフチ部分を指します。車が横から衝撃を受けると、ホイールアーチが歪んだり傷ができることが多くあります。フェンダー部分に歪みがないかどうか、いろいろな角度から見てチェックするようにしましょう。
少し内側に折り込んでいる部分に修理の跡がないかどうかも見ます。
◎サイドシル
ドアの下にある本体部分がサイドシルです。この部分に規則的に傷が並んでついているような場合には、車を修理したことがあるということになります。サイドシルを真下から覗き込んでみて、腐食・損傷・修理の跡がないかどうかをチェックしましょう。
◎ドアパネル
ドアパネルを開けて、取り付け部分のボルトを確認します。塗装が剥げている場合にはドアパネルを外したり交換した可能性があることがわかります。
ドアは開閉する回数が多いため、ドアパネルを外したことがなくても塗装が剥げる場合もありますが、普段は触れない場所ですからそうそう塗装は剥げることはありません。
また、ドアパネルの縁(外側)には防水のためのシーリングがされています。ドアパネルと交換するとシーリングの跡がゆがむことがあります。左右のドアを見比べてシーリングの跡に違いがないか、シーリングがきちんとされているかを確認しましょう。修理・交換した場合はシーリングがない場合もあります。
◎センターピラー
前後のドアの間にあるフレームをセンターピラーをいいます。車が側面から大きな衝撃を受けた場合、センターピラーが変形したり破損したりすることがあります。
センターピラーは車にとって大切な骨格部分の一部のため、歪んだりは損したりすると車の強度が極端に弱くなってしまいます。
センターピラーについては変形・傷だけでなくボルトの塗装が剥げていないか・溶接された跡がないかどうかもチェックするようにしましょう。センターピラーにそのような跡があった場合には、ドアパネルも交換・修復していることが多くあります。
◎スライドドア
スライドドアのついている車の場合には、上下のフレーム部分に歪み・損傷・修理跡がないかどうかを確認します。また、ドアを開閉してみてドアの動きがスムーズかどうかをチェックしましょう。引っ掛かりを感じるような場合には要注意です。
電動で動作する場合にも実際に動かしてみてキチンと開閉できることを確かめましょう。