中古車を買う前に足回りのどこをチェックする?
中古車販売店で車を見る際に、車の外見はよくチェックする方が多いと思いますが、足回り(特に車の内側など見えにくい部分)もしっかりとチェックしておくのがおすすめです。
販売店に整備工場があるような場合には、可能であればリフトを借りて足回りもしっかりと見ておく方が良いでしょう。
タイヤ・ホイールでチェックしておきたいポイント
まずは、タイヤとホイールのチェックです。
◎タイヤのチェックポイント
タイヤに十分な溝があることを確認しましょう。溝が浅く(1.6mm以下)になるとスリップサインが現れます。スリップサインはタイヤ交換の時期を教えてくれるものです。
タイヤにスリップサインが出ると、一般的にはそのタイヤだけでなく全てのタイヤ(4本)を交換します。そうなると数万円はかかりますから、中古車を購入後すぐにタイヤ交換しなくて済むように、タイヤの溝があることを確認しておくのです。
タイヤに溝がない状態で走行すると、雪の路面や凍結した路面だけでなく雨でも滑りやすくなります。さらに路面にたまった水でタイヤが浮く現象(ハイドロプレーニング)が起きやすくなります。思わぬ事故に遭わないためにも、タイヤの溝のチェックは重要です。
タイヤの溝があっても、経年劣化をしているようなものの場合には注意が必要です。そのまま使用しているとバーストを起こす可能性が高くなります。タイヤにひび割れがある場合には経年劣化しているかもしれません。
タイヤのすり減り方にも注意をしましょう。均一に減るのではなく、内側・外側だけ偏ってすり減っている場合には、タイヤの空気圧がおかしかったりアライメント調整(ホイールのバランスをとるためのもの)が狂っていることが考えられます。
タイヤの中心部の溝が深いからと安心するのは危険です。側面に近い部分の溝が減っていると、パンク・バーストの原因になります。きちんと確認するようにしましょう。
まれにタイヤ4本の銘柄・使用感がそろっていないこともあります。そのような場合には事故やバーストによって1本だけ交換した可能性が出てきます。気になったら販売店の方に質問をしてみるのもいいでしょう。
◎ホイールのチェックポイント
アルミホイールは大きな衝撃を受けると変形したり割れが生じたりします。全体的に気になる傷がないかどうか見ておきましょう。
さらに、タイヤ交換時にはボルトが滑ってしまって外せないこともありますので、キャップを外してボルトの状態がどうなっているか見ておくのがいいでしょう。
サスペンションでチェックしておきたいポイント
サスペンションをチェックするには、車の下を覗ける状態でなければなりません。もし覗けるようであればチェックしましょう。
◎サスペンションのチェックポイント
サスペンションの1つだけがキレイなものだったり、種類の違うものがついている場合には何らかの理由で交換したことがあるということになります。
しっかりと確認したい場合には、リフトやジャッキを使って車を持ち上げてすべて確認するようにしましょう。
床下でチェックしておきたいポイント
車を持ち上げる設備が整っている販売店であれば、車を持ち上げて床下もしっかりとチェックしておきましょう。サスペンション以外にもフレーム・メンバーなどの鉄板部、マフラー、ブラケットなどに傷・変形・修理跡がないかどうかを確認します。
エンジンルームの下にはオイルやグリスが漏れることによって生じる油汚れがついていることがあります。またゴムの部分が破損・劣化していないかも見ておきたいところです。
鉄の部分が広範囲で錆びているような場合には、購入後の故障の原因となります。潮風などが当たりやすい地域で乗られていた車の場合はしっかりとみておきたい部分です。
もしリフトなどがない販売店であっても、寝転がるようにすれば見える部分もあります。見える部分だけでも見ておくのがおすすめです。