ブレーキから変な音・・・?ブレーキが壊れるとどうなる?

車の故障・修理メンテ

車はどのように止まるの?ブレーキの仕組みは?

車に乗っている時に故障すると困るものの1位はブレーキではないでしょうか。ブレーキが故障してしまうと、車は正しく停止できなくなってしまいます。そうなると乗っている方だけでなく、周りの方にも取り返しのつかない事故を起こしてしまうこともあります。

ブレーキの故障について知る前に、ブレーキの仕組みを簡単に紹介しましょう。

ブレーキには、ディスクブレーキとドラムブレーキの2種類があります。どちらも回転しているタイヤを摩擦力を利用して制動しています。簡単に言えば、自転車のブレーキも同じシステムになっています。

ブレーキから変な音・・・?これって危険なの?

ブレーキは、回転しているものとそれを抑えようとするものがこすり合わさるため、無音で作動することはありません。ですが、大きな音がするものでもありません。正常に作動していれば「スー・・・」っという優しい摩擦音のみで車は止まることができます。

ところがブレーキを踏んでいる間に「キー」「シャー」「チィー」などという甲高い音や、「ガリガリ」「ゴリゴリ」「ガー」「ゴォー」などという低い大きな音がすることもあります。そのような時にはすぐに点検をするようにしましょう。

まず異音を感じたら一番にチェックしたいのが「ブレーキパッド」です。ブレーキパッドの種類によっては、摩耗の度合いを教えるために摩耗が進むと異音が鳴るように作られていて交換時期を教えてくれるものもあります。たいていは、ブレーキパッドを交換することで異音も軽減されます。

ブレーキパッドが減っていないにもかかわらず音が出る場合は、他の部分に異常があることがあります。ディーラーや整備工場で点検を受けるようにしましょう。

異音以外に起こりうるブレーキのトラブルは?

ブレーキを使用した際に音は気にならなくても、いつもと違う感じがする場合には注意が必要です。

・ブレーキの効きが悪いと感じる
・ペダルを深く踏み込まないと効かない感じがする
・ペダルを踏んでいる間、振動を感じる
・ペダルを踏んだ感覚がスカスカしている

上記のような症状については、ブレーキオイルに空気が入ってしまったり、ブレーキオイルの劣化によって温度が異常に上がってしまったりすることで起こります。

ブレーキオイルを定期的に点検・交換することでこれらのトラブルは防ぎやすくなりますので、きちんとしておくようにしましょう。車検を受ける際にブレーキオイルの点検・交換をするようにしておくとトラブルに遭いにくくなります。

ブレーキオイルの交換はどこでできる?費用はいくら?

ブレーキオイルの交換はディーラー・ガソリンスタンド・カー用品店・整備工場など、いろいろなところで行ってもらえます。費用は数千円から1万円前後となっています。

カー用品店・ガソリンスタンドなどが比較的工賃も安く済ませることができ、ディーラーになると高めに設定されていることが多くあります。この価格の差は交換するオイルの性能・ランクや、交換に伴う点検などが含まれているかどうかによって生まれています。

ブレーキオイルの交換自体は約30分ほどで済みますが、他の作業との兼ね合いもありますので、事前に予約を入れておくとスムーズに済ませてもらえるでしょう。

万が一走行中にブレーキが効かなくなったらどうする?

走行中にブレーキが突然効かなくなるようなことはあってほしくありませんが、万が一そのような場面に出くわしてしまったら慌てずに車を停めることを考えましょう。

◎減速をする方法

まずは車のスピードを抑えましょう。方法としては、アクセルから足を離します。続いて車のスピードに合わせてシフトダウンをし、エンジンブレーキを利用して速度を低下させます。

車のスピードがある程度低下したらパーキングブレーキで停止させます。

車のスピードがあるうちからパーキングブレーキを使用すると、天候やハンドル操作にもよりますが、タイヤがロックしてスピンしてしまうような事故につながる恐れもあります。

車は必ず止めることができますので、落ち着いて減速するようにしましょう。