身近な車のトラブル 原因の約3割がパンクという現実
車に関するトラブルの原因のうち、約3割を占めているのが「パンク」です。釘やネジといった異物が刺さってしまったり、故意に傷つけられたり、縁石に乗り上げたりしてタイヤが破損してしまうこともあります。
タイヤがパンクしてしまうと、当然のことながら車は走れなくなってしまいます。車に乗る前にパンクしていることに気づけばいいのですが、走行中にパンクしてしまうこともあります。
走行中のパンクは大きな事故の原因にもなりますので、特に気をつける必要があります。
走行中にタイヤがパンクしたら運転手は気づくもの?
走行中にタイヤがパンクをすると、運転手は違和感を感じます。パンクの状態によって異常の感じ方はそれぞれですが、以下のような症状があらわれやすいことを知っておきましょう。
・突然ズルズルと引きずるような音がする
・ハンドルが重くなる
・ハンドルがとられる
もしも走行中に「パンクかな?」と思うような異常を察知したら、急ブレーキ・急ハンドルを避けながら安全な場所に停車するようにしましょう。ハザードランプを点灯し、周囲の車に知らせながら安全を確認しつつ行動するのがポイントです。
パンクしたタイヤを交換する時の手順を知っておこう
タイヤがパンクした時、車にスペアタイヤ・ジャッキ・ホイールレンチがあればスペアタイヤに交換して最寄りのガソリンスタンドや修理工場まで走行をすることができます。
その際の手順は以下の通りです。
1)車に乗っていた人を降ろし、安全な場所にいてもらう
2)AT車ならギアをP、MT車ならローまたはバックに入れる
3)サイドブレーキをしっかりと引く
4)キーを抜き、ドアをすべて閉める
5)パンクしたタイヤの対角線上にあるタイヤに輪止めをおこなう
6)ホイールキャップを外して、ホイールナットをゆるめる
7)ジャッキを使ってタイヤを路面から少し浮かせる
8)ホイールナットを外して、パンクしたタイヤを外す
9)スペアタイヤと交換する
10)ホイールナットをつけて、タイヤのがたつきがなくなる程度に軽く締める
11)ジャッキを下ろし、外す
12)ホイールナットをしっかりと締める
道具一式があっても自分では交換できない場合や、道具がなく交換できない場合にはJAFや加入している任意保険のロードサービスに電話をして、交換を依頼するか近くの修理可能な場所まで車を移動してもらうようにしましょう。
その際は事前に費用の目安を聞いておくといいでしょう。
パンクしてしまったタイヤは処分するしかない?
パンクしたタイヤについては、修理するか交換するかの選択になります。パンクの状態によって修理可能な場合と、修理できない場合があります。
修理については、ガソリンスタンドやカー用品店(オートバックス・イエローハットなど)、タイヤ屋(タイヤ館など)、ディーラーなどでおこなってくれます。
修理にかかる費用は店にもよりますが、だいたい2,000円から4,000円ほどだと考えておくと間違いありません。
修理が不可能となった場合には購入となりますが、タイヤの銘柄や減り具合を考慮するなら、左右1組をセットで交換するのがおすすめです。その際、他のタイヤも溝などをチェックしてもらい、4本とも交換した方が良いと判断された場合には4本とも新しいものに変えるようにしましょう。