溝や泥・雪にハマる!脱輪・落輪は身近なトラブル
狭い道での対向車との擦れ違いで溝にタイヤがハマってしまったり、泥や雪の深い場所で抜け出せなくなってしまうことは意外と身近に起こるトラブルの一つです。
そんな時には、慌てることなく自分でできる対処法をとることが周りのドライバーにも迷惑をかけない方法です。
乗っている車の車種によっても脱出しやすいことがありますので、ぜひ覚えておいてください。いざという時に役立つ知識です。
脱輪・落輪から自力で抜け出せるか試してみよう!
人手を借りずに自分で抜け出せれば、それに越したことはありません。まずは車を自力で抜け出すことができるかどうかを試してみましょう。
◎自力で脱出する
脱輪の状況を確認したら、ハンドルを切って脱輪したタイヤが側溝の壁に当たるようにします。その状態でシフトレバーをドライブ(D)か2速に入れて少しずつアクセルを踏み込みます。うまくいけばこの方法で脱出することができます。
ただし、側溝の幅が広い場合や駆動するタイヤが脱輪してしまった時には使えませんので、注意が必要となります。
前輪駆動(FF車)や4WDの車で、後輪の片方だけが脱輪したような場合にはこの方法が有効です。ぜひ試してみてください。
軽自動車の脱輪の場合は、大人が何人かいれば力を合わせて持ち上げることで脱出できる場合もあります。車はすべて持ち上げる必要はなく、脱輪したタイヤを上げるだけですので数名いれば有効です。
◎ジャッキや板を使う
タイヤ交換時などに活躍するジャッキを設置できる場所であれば、ジャッキで車体を浮かせて脱出することもできます。タイヤと地面の間に隙間を作り、隙間に丈夫な板(鉄板やコンクリート板)を差し込み、脱出を試みてみましょう。
泥や雪から脱出する際にはタイヤの下に板を敷いて、それを伝うように車を動かせば脱出しやすくなります。この場合も丈夫な板を使うようにしましょう。
脱輪・落輪から人の手を借りて脱出する方法
自力での脱出が不可能だったからといってすぐにあきらめる必要はありません。近くにいる人やプロの力を借りて、脱出することもできます。
◎けん引してもらう
親戚や仲間たちなど、複数の車で走行している際に脱輪・落輪してしまったのであれば、けん引ロープを使って引っ張り上げてもらうという方法も有効です。
車の重さや、ロープを取り付ける場所の有無など、条件が整っていないと難しいともいえる方法です。状況をしっかりと見極めて判断したうえで挑戦してみましょう。
◎ロードサービスを利用する
車の操作に慣れていない人や、自力ではとても脱出できない状況の場合には、ロードサービスを頼んでプロに引き上げてもらいましょう。
任意で加入している自動車保険がロードサービス対応のプランであれば、年に1度はロードサービスが無料で受けられる場合もあります。ただし、サービスの内容(脱輪の数や引き上げる距離、金額など)は保険会社によって異なりますので、どれくらい費用がかかるのか無料で引き上げてもらえるのかを事前に確認しておきましょう。
また、ロードサービスを専門としてるJAFに加入しているのであれば、基本的に無料でサービスを受けることができます。未加入であっても、費用を支払うことでサービスを受けることができますので、一度問い合わせてみるのがいいでしょう。
プロに任せるメリットとしては、「車に傷をつけにくい」というのがあります。場合によってはクレーン車も出動してくれますので、安心して任せることができます。
こんな場所では脱輪に注意!危険なポイント
どのような場所で脱輪しやすいかを知っておき、事前に気をつけながら運手をしましょう。
◎狭い道
狭い道で対向車とすれ違う場合には左側に寄りすぎることで溝に落ちることがあります。
◎田んぼ道
田んぼ道では道の両側に溝ではなく傾斜がついているだけのことがあります。雑草や雨上がりのぬかるみがあるとタイヤが滑って田んぼに落ちてしまうことがあります。
◎ぬかるみ
雨上がり・雪の日にはぬかるんだ場所がいたるところにできてしまいます。ぬかるみにハマるとタイヤは空回りしやすく、動けなくなってしまうことがあります。