一家に2台以上の所有は経費がかさむ
1つの家庭で2台以上の車を持つということは、車に関する費用が車の台数分必要になるということです。駐車スペース・ガソリン代・任意保険・車検代・修理代など、具体的にどれくらいの費用が必要なのかを計算してみましょう。
月々の維持費が計算できたら、その車を何年乗るのか想像してトータルでどれくらいの費用がかかるのかを考えます。そこまでの費用をかけてまで手に入れるべき車なのかどうかを考えてみてはいかがでしょうか。
ちょっと頑張れば電車・バスなどの公共交通機関を使って生活できるのであれば、家庭で所有する車は1台でもいいかもしれませんね。車2台は不要でも、1台では不便だという場合には「車を持つ」ということにこだわらず、2台目以降の車の代わりにバイクを持つという選択肢も出てくるでしょう。
その車を持つことをあきらめたお金で、できることも広がっていくことを考えてみましょう。
車を複数台持つ場合に出てくる問題点は何?
自宅に広いスペースがあり駐車場には困らない、という方はいいのですがスペースの問題があるという方は車庫証明を取る際に苦労をするかもしれません。
というのも、車庫証明を取るために登録する場所については「自宅から2km以内」というルールがあります。そのため、自宅から離れた場所を登録することができないようになっています。車庫証明を取るには自宅から2km以内の範囲で、納得できる金額で駐車スペースが確保できる必要があります。
また、家族の生活時間が異なっていて2台の駐車スペースでも3台の車がやりくりできるということもあるかもしれません。ですが、車庫証明は同じ場所で2台以上の登録ができないようになっていますので、必ず新しいスペースを確保する必要があります。
お住まいの地域により駐車場の費用は違ってきますが、地方でも月5000円程度、都心であれば数万円は必要になります。それが年間でいくらになるのか、その車に10年乗ったらいくらになるのか、を計算してみましょう。
自動車保険に上手に入る方法はある?
自動車の任意保険については、工夫次第で保険料を安く抑えることができます。自動車保険は加入者の年齢・等級で保険料が決まる仕組みになっているため、息子など若い世代が新規に加入すると保険料が高くなります。
ところが、運転歴の長い家族(親・祖父母など)から等級を引き継ぐことで保険料を安く抑えることができます。親から等級を引き継ぐ場合は、それまでに親が入っていた保険を息子に引き継ぎ、親が新しい保険に加入することになります。親の等級は20等級から始まりますが、年齢条件が加わることで保険料を安くすることができます。息子が20等級の保険に加入するより得になるのです。
また、高齢で運転をあきらめようとしている祖父母などがいる場合には、祖父の保険の等級を孫に引き継がせるといいでしょう。年齢が若くても家族から等級を引き継ぐことができれば保険料は節約することができるのです。
1人1台の車を持つ家庭はどう思ってる?
実際に家族全員がそれぞれの車に乗っている家庭の方は、どのように思っているのでしょうか。
・田舎で土地が広く駐車場代がかからないので維持できる。1人1台ないと生活できないから持っているが、できれば車が必要ない土地に住みたい。
・車検や点検で部品の交換などで費用がかかると家計が厳しく感じる。車がないと生活できないので仕方ないとあきらめている。
・家族一人1台の車+軽トラが自宅にあります。車はなくてはならないものですが、家族の人数より車の方が多いことに疑問を感じます。
家庭で家族分の車を持っている方の多くは「必需品だから仕方なく」という考えが多いようです。また、日々乗っているので走行距離も多くなり、定期的に買い替えも考えなければならなくなります。
買ってから後悔しても仕方ありませんので、購入前にしっかと車の必要性を考えるようにしましょう。