廃車の手続きにはどれくらいの費用がかかる?

廃車の手続き

永久抹消登録をする際にかかる費用

永久抹消登録自体にかかる費用は、自分で申請を行う場合には窓口で入手する「永久抹消登録申請書」の費用のみ(100円程度)となります。

ですが、申請を行う前に車を解体する必要があるため、解体費・引取りなどに手数料が必要となります。

◎解体費用

一般的に解体業者に車の解体を依頼した場合には、0円~30,000円前後の費用がかかるとされています。この費用の差は車の状態によって変わってきます。

解体業者によっては車の状態に応じて再利用できる車のパーツの価値を査定します。車の状態が良く再利用できるパーツが多ければ、業者にとって利益になるため、解体費用が安くなります。国内だけでなく海外で人気の車種の場合は解体費用が安くなることが多いようです。

逆に車の年式が古かったり、事故で使えない部分が多かったりすると解体費用が値下げしてもらえないことが多くあります。また、解体後のパーツを再利用せずにスクラップする業者もあります。

事前に業者に見積もってもらうことで、解体にどれくらいの費用が必要となるのか分かります。

◎引取り費用

車を自分で解体業者に持ち込む場合、引取りの費用は無料で済みます。ですが、自走できない車の場合や運転することができない場合などにはレッカー移動をしてもらう必要があります。業者によってレッカー移動の費用は異なりますが、1万円前後であることが一般的です。

一時抹消登録をする際にかかる費用

一時抹消登録をする際に必要となる費用は、以下の通りです。

・一時抹消登録手数料 350円程度
・一時抹消登録申請書 100円程度

車の登録に関して、住所変更などの手続きを同時に行う場合には「登録手数料(350円程度)」が必要となります。また、車が盗難に遭ったことで一時抹消登録をする場合には「登録事項等証明書交付手数料(300円程度)」が必要となります。

廃車の際に受け取れる還付金はどれくらい?

持っていた車の廃車手続きをすると、先に納めていた税金や保険料が還付(返金)されます。金額は廃車の種類によって異なりますので、それぞれについ紹介します。

◎永久抹消登録の場合に還付されるもの

・自賠責保険
・自動車税
・自動車重量税

◎一時抹消登録の場合に還付されるもの

・自賠責保険
・自動車税

◎還付金はどれくらいの金額になる?

廃車にした車の使途(自家用か商用か、など)や車を登録していた地域などによって細かな金額は異なってきますが、大まかな廃車にかかわる還付金の計算方法は以下の通りとなります。

<計算式>

還付額=支払い済みの金額(税金・保険料など)×車検未経過月数÷車検期間月数

その他、廃車にまつわるお金の話

廃車の手続きを進めるうえで、気をつけておきたいお金に関する話を集めました。

◎任意保険契約について

車を購入すると同時に、多くの方が任意保険に加入されたと思います。車を廃車にする際には、任意保険についても解約をする必要があることを知っておきましょう。

ただし、すぐに新しい車に乗り換えたり数か月後に新車の購入予定があるような場合には、一時的に契約を中断することもできます。一度解約をして再加入をすると無事故割引などの等級に影響を及ぼすことがありますので、保険の担当者と相談をするようにしましょう。

◎軽自動車の廃車では還付されない自動車税

軽自動車の廃車手続きは「返納届」という届出が必要となります。これは普通車の「永久抹消」と同じ内容となりますが、還付金の対象に「軽自動車税」は含まれません。

軽自動車を廃車にしても軽自動車税の還付はありませんので、注意が必要です。

◎リサイクル券はお持ちですか?

平成17年1月以降に購入した車、あるいは平成17年2月以降に車検を通した車であれば、必ずリサイクル料金を納めています。ですが、上記に当てはまらない車を廃車にする場合には、リサイクル料金を支払う義務が生じます。

車に使われているフロンやエアバッグなどを正しく処分するための費用として法律で定められていますので、きちんと納めるようにしましょう。