廃車が決まったらお任せできる業者を選ぼう
年式が古くなった車、走行距離が長くなった車、傷やへこみの修理が必要な車、事故車・故障車など、もう廃車にしてしまう覚悟ができたら、下取りや買取の手続きが始まります。
一般的に下取りはディーラー・自動車販売店・修理業者などに依頼したり、廃車専門の業者に買取を依頼することになります。ですが、どの場合も車の行きつく先は自動車の解体業者になります。間にいろいろな担当者が入ることで、余計な手数料がかかる場合もあります。
また、廃車専門の買取業者にもいろいろあり、知識が不十分なオーナーから安い価格で買い取りを提案する業者もあるのが現実です。長く愛用した車を少しでも価値のある正しい価格で廃車買取業者に任せるためには、安心して任せることができる業者を選ぶことが大切なポイントになってきます。
廃車買取業者選びのポイントはコレ!
安心して廃車を任せることができる業者を選ぶためのポイントを紹介します。
◎自社のリサイクル工場がある
車を解体・リサイクルするためには解体用の工場が必要になります。自社で工場を持っている業者であれば、きちんと認可も受けていますし、それだけ規模も大きく経営も安定しているということになります。
◎車・パーツを海外にも販売できるルートを持っている
走行距離が長くなり日本ではオーナーに手放された車でも、海外では重宝されることが多くあります。海外で需要がある車であれば、買取価格も必然的に上がります。このため、車・パーツを含めて海外への輸出ができるルートを持っている業者はおすすめとなります。
◎車のリサイクルについてきちんとした説明ができる
車にはリサイクルできる部分が多くあり、業者によっては100%に近いリサイクル率を誇るところもあります。手放す車がどのようにリサイクルに利用されるのかをきちんと説明できる業者は査定もしっかりとしてくれます。
◎事故車・故障車でも相応の価値を見出してくれる
事故に遭ったりひどい故障の箇所がある車でも、パーツが生かされたり鉄としての価値が高く評価されることがあります。きちんとリサイクルができる業者であれば、走れなくなった車でも鉄としての価値がありますので高い買取価格を提示してくれます。
廃車買取業者からはどのような説明を受けるべき?
自動車を廃車にする場合には、業者はオーナーに対していろいろな説明をしなければなりません。車を手放す際に聞いておく必要がある説明について紹介します。
◎税金の還付について
車の購入時や車検を受けた際には自動車重量税を支払っています。この自動車重量税については、次の車検までの期間分の税金を前払いで払うシステムになっています。そのため、車検が満了になるまでのタイミングで廃車にする場合には還付金を受け取ることができます。(車検まで1か月を切っている場合を除く)
ただし気をつけなければならないのは、還付金を受け取るためには車が解体されていることが条件であるという点です。もし買取業者がそのまま車を販売する場合には還付金を受け取ることができなくなってしまいます。
さらに自動車重量税の還付を申請できるのは解体手続きと同じタイミングとなっています。そのため、廃車を業者に任せるのであれば手続きを代行してもらうことになります。廃車を依頼する際には還付金について、また還付申請の代行に手数料が必要なのかどうかを聞いておくようにしましょう。
◎自賠責保険の保険証について
車を廃車にするのであれば自賠責保険証は不要ですが、車を販売するのであれば自賠責保険証が必要になります。廃車買取業者から自賠責保険証の提出を求められた際には、車が廃車ではなく再利用されるのかどうかを確認しておきましょう。再利用されるために自賠責保険証が必要な場合は、自動車重量税の還付金も受け取ることができなくなります。
◎レッカー費について
自宅に車を引き取りに来てもらう場合には、レッカーの費用がいくら必要になるのかを確認しておくようにしましょう。もちろん、自分で工場に持ち込む場合にはレッカー費は必要ありません。