事故に遭遇!傷ついた車は修理?それとも廃車?
安全運転に気をつけていても避けられないのが事故です。うっかり何かにこすってしまったり、ちょっとした段差に乗り上げてしまったり、という軽いものから追突されてしまうなど大きなものまで、車を運転している限り事故と無縁ではいられません。
そのような時、小さな傷では問題ありませんが、大きな傷がついてしまった車について修理に出すべきか廃車にするべきか、悩む方がいると思います。修理と廃車の判断・線引きはどのようにすればいいのでしょうか。
◎修復歴が残るか否か
車の重要な部分を損傷し、修理をするとその車は「修復歴車」という扱いになります。修復歴が残る修理とは、「フレーム部分が損傷を受けた修理」を指します。
詳しく説明すると、
・フレーム(サイドメンバー)
・クロスメンバー
・インサイドパネル
・ピラー
・ダッシュパネル
・ルーフパネル
・フロア
・トランクフロア
・ラジエータコアサポート
の9か所について、修復を行うと「修復歴車」となり、ディーラーや車の販売業者の下取りに出しても車の価値は「0円」とみなされてしまうことになります。
逆に、事故を起こした車であっても修復歴の残らない修理で済むのであれば、下取り価格には影響が出ないため、修理をして乗り続けても車の価値はあまり変わらないと言えることになります。
事故を起こしてしまった車については、修復歴が残る修理が必要かどうかという点で、その後の車の取り扱いを考えるのがポイントとなります。
事故車の修理費用は全額が保険でまかなえるの?
任意で車両保険に入っている場合には、修理代を受け取ることができます。ですが、保険金は最大で「車の時価」の価格しかおりないことになっています。もし、修理費用が車の時価よりも高額になる場合には、保険金との差額を自腹で支払う必要が出てきます。
修理代金の見積金額と、現時点での車の時価価格を比べてみて車を修理するかどうかを検討するのもいいでしょう。
また、相手のある交通事故に遭い、こちらが被害者となる場合には保険で修理費用が満額支給されることがあります。このような場合には修理して乗り続けるという選択もあるでしょう。
この時に気をつけたいのが、車両保険で車が「全損扱い」になるかどうかという点です。万が一全損扱いになると、車の所有権が保険会社に移ってしまうことがあります。そうなると車を自由に処分することができなくなってしまいますので、気をつけなければなりません。
事故車を修理して乗りたい!気をつけるポイントは?
軽い事故を起こした車の場合で、比較的新しいものであれば修理して乗り続けたいと思う方も多いでしょう。保険金で修理費が全額もらえる場合は新車を買うより修理した方が負担もなくいいですよね。
修復歴が残らない事故であれば、修理して乗り続けることには大きな問題はありません。ですが、修復歴が残るほどの事故を起こした車の場合には気をつけたいポイントがあります。
・買い替え時に価値が下がる
修復歴は必ず記録に残さなければならないため、手放す際の査定に大きく響いてしまいます。価値が下がってでも乗りたい車であるかどうかを考えましょう。
・事故後に損傷が出てくる場合も
事故を起こした時点では損傷がないとされた部分にも、後々損傷が出てくる可能性があることを知っておきましょう。人が事故に遭った場合にも、後から後遺症があらわれてくるように、車にも後から出てくる損傷があります。
修理vs廃車で買い替え どっちがお得なの?
事故に遭った車を修理して乗り続けるか、廃車にするかは事故の状態やその時の状況によって変わります。自分が入っている自動車保険や相手側の保険のことも考えて選択をするようにしましょう。
◎年式が新しく、損傷が軽い場合→修理して乗り続けるのもアリ
◎修復歴が残る場合→廃車にするか買取業者に売るのがおすすめ
◎修理代が車の時価よりも多くなる場合→廃車にするか買取業者に売るのがおすすめ