車にとって整備手帳は大切なものという認識を
車に乗っている時、必ず車にないといけないものを知っていますか?運転手が免許証を持っていないと車に乗ってはいけないのと同じように、車に保管しておかなければならないものが2つあります。
まず1つめが、車検証です。車検証についてはすぐに思い浮かんだ方が多いのではないでしょうか。
では2つめは何でしょうか。普段から車に乗っている方も忘れがちになるかもしれないのが・・・整備手帳です。一般的には車検証と一緒に、ダッシュボードなどに入れられていることが多いです。
整備手帳は車に保管しておくことが義務づけられています。万が一紛失してしまったら、再発行は難しくなりますのでしっかりと保管しておくようにしましょう。
とても大切な存在である整備手帳について、詳しくみていきましょう。
整備手帳には何が書かれているの?
整備手帳はあまりじっくりと見たことがないという方も多いかもしれませんが、人に例えると病院のカルテのようなものです。その車がいつ・どこで・どんな点検や車検を受けて、車のどの部分をどのように修理したのか、部品を交換した履歴などが事細かに書かれています。
以前、交換した部品がまた交換?前回はいつだったっけ?というような場面でも整備手帳を見返すことですぐに知ることができるので、時々は見ておくのがいいでしょう。次にどの部品を交換した方がいいのか、なども予測しやすくなり便利です。
また、車検を自分自身で行う「ユーザー車検」を受ける際には、自分が整備手帳に点検や整備の内容を記入することになります。整備士さんなどが記入してくれている項目などを参考にするのもいいでしょう。
中古車などを購入した場合には整備手帳がついていないこともあります。これは前のオーナーさんが紛失した可能性が高いですが、まれに車の修理・補修の履歴を隠すために「つけない」という選択をされている場合があります。パッと見ただけではわかりづらい修理跡を隠したり、メーターを戻したことを隠したり、と悪いことが考えられます。
中古車を購入する際は整備手帳がついているかどうかを確認しておくのがおすすめです。
万が一、手帳がない場合には日本自動車整備振興会連合会にて用紙を購入することができます。また、サイトによっては無料でダウンロードできることもあります。自分がオーナーとしてその車に乗っている間の整備の記録はきちんと残しておくようにしましょう。
整備手帳に記載されている点検項目は何?
車の点検項目は受けるタイミングによって変わってきます。
◎6か月点検
室内・エンジンルーム・下まわり・足まわりの4か所で合計20項目の点検が行われます。
車の登録日や前回の点検からの走行距離によって、点検を省略される項目がいくつかあります。
◎12か月点検
室内・エンジンルーム・下まわり・足まわりの4か所で合計20項目の点検が行われます。
6か月点検の時よりもエンジンルームの点検項目が増えていたり、いろいろな部品のゆるみ・損傷などのチェックが増えており、6か月点検と内容が異なっています。
◎法定24か月点検
室内点検4項目、エンジンルーム7項目、車まわり6項目、下まわり10項目、テスタなど3項目、分解点検2項目の点検が行われます。さらに必要に応じて追加点検14項目があります。
上記の項目はあくまでも「点検の必要があるもの」とされているため、異常が何も見つからずに点検が終われば整備手帳には点検を受けた日付や担当者などが記載されるだけで終わります。
ですがオイル類や部品の交換などは必ず何か一つは出てくるので、なるべく定期的に見てもらって大きなトラブルが起きないように予防しておくようにしましょう。早め早めに点検・交換しておくことでより長く車に乗り続けることができるようになります。
走行中に何か異変を感じたら、ディーラーや整備工場で点検をしてもらうことが大切です。