過去のオーナーが1人だった中古車がお買い得!

中古車購入の注意点

ワンオーナーの中古車は状態がいいって本当?

中古車を買う際にはその車の状態が良いか悪いかは運任せになる部分が多くあります。運が悪ければ、購入後すぐにトラブルに見舞われてしまうことや保証期間が終了した直後に故障が発生するようなこともありますので、中古車選びは慎重にならざるを得ません。

購入した中古車が本当に当たりだったのか外れだったのかは、しばらく乗ってみないとわからないのが現状ですが、少しでも状態の良い車に出会うためにはポイントもあります。

そのポイントが「ワンオーナー車であること」となります。ワンオーナー車は「ワンオーナーカー」とも呼ばれますが、その車の過去の持ち主が1人だけだった状態のことを言います。

持ち主が一人だけだったということは、中古車として販売されるのが初めてということにもなります。新車で購入した車に乗っていたのですから、あまり雑な運転などはせず、メンテナンスもきちんと受けていた可能性が高いと考えられます。

車の乗り方・メンテナンスについては個人差がありますが、多くの人に乗られてきた車は状態が悪いことが多いので、ワンオーナー車は中古車の中でも状態が良いと判断することができます。

本当にワンオーナー車かどうかは判断できない?

メーカーの保証書がついている中古車の場合には、保証書の所有者名と車検証の所有者名が同じであれば、その車がワンオーナー車であると判断することができます。ですが、それ以外の場合には本当にワンオーナー車であったかどうかを確かめるすべはありません。

ワンオーナー車であることは、中古車販売店にとってはアピールポイントとなりますので、「この車はワンオーナー車です」と言ってくることもあるでしょう。ですが、それが本当なのかどうかを証明することは難しいのです。

というのも、車検証や整備手帳は個人情報保護法により簡単に見せてくれなくなっているからです。自賠責保険の証明書にも以前の所有者の情報が載っていたりしますが、個人情報なので簡単に見られないので確認のしようがありません。

中古車を購入した跡で整備手帳は見ることができますが、車検証や保険の証明書は確認することができないため、その車が本当にワンオーナー車であったかどうかはわからないのです。

たとえば、1台の車を親の名義で購入して親子で乗っていたとしましょう。それでも中古車として買取に出す際は「ワンオーナー車です」と言っても、特に問題もありません。中古車市場では「ワンオーナーだった」ということがプラスになるため、親子で乗っていたことを業者に伝えたところで、販売店側も「ワンオーナー車」として販売することもあるでしょう。

ワンオーナー車でも状態が悪いこともある?

販売されている中古車の前のオーナーが1人だけだったとして、その車の状態が必ず良いとは言い切れません。

それは、新車を手に入れたからと大切に乗ろうとするオーナーがいる一方で、新車を買ったからすぐには壊れないだろうとメンテナンスをしないオーナーもいるからです。

車検は必ず受ける必要があるので、最低限の整備と点検は受けていることになります。ですが、整備員のアドバイスを無視してオイル交換をしなかったりするオーナーがいるのも事実です。

点検をきちんと受けていれば整備手帳に記録が残されているので、車の状態を知ることができます。ですが、整備手帳を紛失していたり定期点検を受けていないような状態では、その車はあまり信用できるとは言えないでしょう。

ワンオーナー車であるかどうかは、中古車の状態を知るための一つの目安にはなりますが、ワンオーナー車と言われても、実際には自分の目で車の状態も見るようにしましょう。決して中古車販売店の営業マンの言葉だけを信じてしまわないようにするのが、「ハズレ」の中古車を手にしないためのポイントになることを覚えておいてください。