車の維持費、年間でどれくらいかかっている?

車の燃費・乗り方

車を持っていると意外と必要になる維持費について

近年、車を持つ人が減ってきたというニュースを目にする機会が増えました。以前は車を持っていること自体が一種のステータスのようになっていましたが、なぜ車を持つ人が減ってしまったのでしょうか。

まず、車を持つために必要な資金を用意しづらいという方がいると思います。ですが、車を購入する際は多くの方がローンを組んで毎月の支払いを減らし、何とかやりくりすることで購入を実現しています。

今、車の本体以上に注目を集めているのが、「維持費」です。車の維持費というのは車に乗り続けるために必要となる費用です。車の乗り方によって多少負担額は変わりますが、車を持っている限り必要となります。

一体、何にどれくらいの費用がかかってしまうのでしょうか。

車を乗る限り常に必要となる維持費について

車を乗っていると常に必要となる維持費を見ていきましょう。

◎ガソリン代

車に必要なガソリン代は、車の性能(燃費)や走り方(距離や使用頻度)によって変わってきます。ガソリン代の節約を目指すのであればハイブリッドカーやコンパクトカー、軽自動車に乗るのがおすすめです。

◎駐車場代

自宅に車を停めるスペースがあれば、駐車場代は負担しなくて済みます。ですが、駐車場を借りる場合には月々の支払いが必要となります。駐車場代も場所によってかなり変わります。地方であれば月5,000円あれば停められることもありますし、都心であれば月5万円以上かかることもあります。

◎自動車税

毎年4月1日の時点で車を所有していると、自動車税の納付書が送付されてきます。支払額は車の排気量によって異なりますが、だいたい3~5万円が必要となります。

◎自動車保険(任意保険)

万が一のことを考えて入っておきたいのが自動車保険です。一般的に1年更新となっており、1年分を前払いで支払う必要があります。支払額は契約する保険会社や加入者の年齢・等級・車両保険の有無などによって変わってきます。

2年に1度の頻度で必要になる維持費について

続いて、2年ごとに必要となる維持費について見ていきましょう。

◎車検

新車であれば購入から3年後、それ以外の車は2年に1度受けなければならないのが車検です。車検の費用を安く抑えるためには自分で行う「ユーザー車検」が有効ですが、車に関する知識がないと難しいという問題点があります。車検の専門店やカー用品店・ガソリンスタンド・整備工場など車検を行っているところに見積もりを依頼して、費用が抑えられるように工夫してみましょう。

◎重量税

車検を受けるタイミングで2年分を支払う必要があるのが重量税です。その名の通り、車の重さによって必要な金額が変わってきます。

◎自賠責保険

重量税と同じく、車検を受けるタイミングで2年分を支払う必要があります。保険会社や契約内容によって額が変わりますので、補償の内容と金額の折り合いがつくところで契約をしましょう。

ある程度の期間ごとに必要となる維持費について

車の走り方などによって変わってはくるものの、一定の期間ごとに必要となる維持費について見ていきましょう。

◎オイル・フィルターの交換

車にはいろいろなオイルが使われています。その中でもエンジンオイルは重要です。車を長く乗りたいと考えるなら、5,000㎞走行するか半年経過したタイミングでオイル交換をするのがおすすめです。

オイルとともに交換しておきたいのがフィルター(エレメント)です。交換の目安はオイル交換2回につきフィルター1回というタイミングでも構いませんが、心配であればオイル交換と同じタイミングでもいいでしょう。

◎点検・整備・修理にかかる費用

ディーラーなどから案内も来ますが、車には定期的(半年・1年)な点検が必要となります。点検にともなって、きちんとした整備をしてもらったり不良箇所については修理をしてもらうことで、安心して愛車に乗り続けることができるようになります。

費用は点検などを受けるたびに必要になります。点検項目の細かさや修理箇所の有無によって費用が変わってきます。

◎部品の交換

点検を受けた際に、劣化している部品などがあればきちんと交換をしておくようにしましょう。放っておくと、大きな事故や破損などの原因となり部品交換よりも大きな費用が必要となる場合があります。