自動車税を安くするための裏ワザ・構造変更って何?

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1・3・4・5のナンバーの違いは何が違うの?

一般に普通車を購入すると、ナンバープレートの地名の横にある数字が3から始まったり(3ナンバー)5から始まる(5ナンバー)ものになります。ですが、街中では1ナンバーや4ナンバーも見かけることがあります。

外見は変わらないけれど、ナンバーが違うのはなぜ?と思ったことはありませんか。実は、これらの違いは車の使用用途で生まれています。

1ナンバーは普通貨物車・4ナンバーは小型貨物車として登録されているということになります。

貨物車というとトラックをイメージする方も多いかもしれませんが、一定の条件をクリアしていれば乗用車も貨物車として登録をすることができます。

さらに1ナンバーと4ナンバーは車体の大きさ・排気量によって区別されています。車体の大きさが長さ:4.7m以下・幅:1.7m以下・高さ:2m以下で排気量が2L以下であれば4ナンバーとして登録できますが、1つでも基準から外れると1ナンバーとしての登録となります。

貨物車として登録すると、何がどう得になるの?

5ナンバーの車を貨物車として4ナンバー登録すると、自動車税と重量税が安くなります。安くなる金額については、車の排気量や積載量で変わってくるのですが、自動車税であれば年間でおよそ2万円~3万5千円の違いが出るといわれています。重量税に関しては車によっては特に差がないこともありますが、平均すると年間で約5000円ほど安くなるといわれています。

さらに、金銭面でのお得ではありませんが4ナンバーとして登録できる車は、貨物を積むことが前提となっているため、足回りが丈夫に作られていることが多くあります。そのため、一般的な乗用車の寿命が走行10万kmや15万kmが目安と言われているところ、4ナンバーの車は20万km~30万kmほど走れるとされています。

車を長く大切に乗りたいと考えている方にとっては、車の寿命が長くなるというのは大きなポイントになるのではないでしょうか。

5ナンバーを4ナンバーに変えるとデメリットはある?

車を貨物車として登録すると、車検を毎年受けなければならなくなります。通常は2年に1回の車検ですが、毎年受けることになります。車検を受けるには手数料が必要ですから、車検に関しての費用は単純に倍かかることになります。

また、自賠責保険の契約も車検に合わせて12か月ごとの契約となりますので、2年ごとの更新に比べると割高になってしまいます。

ですが、自動車税・重量税の割引率が大きいため、車検の費用が倍かかるとしてもトータルでは4ナンバーの車の方が維持費が安くなります。

ナンバーを変えて貨物車として登録する条件は?

乗用車のナンバー変更のために設備を変えることを「構造変更」といいます。5ナンバーの車を4ナンバーに変える際の条件についてみていきましょう。

・荷物を載せる場所の床面積が1平方m以上あること。
(軽自動車の場合は0.6平方m以上)
・座席部分の面積が、荷物を載せる面積よりも小さいこと。
・定員ぎりぎりまで乗車した時、人の重さよりも荷物の積載量が重いこと。
(人は1人あたり55kgで計算します)
・後部ドアを開けた際、入り口が縦80cm以上・横80cm以上あること。
(軽自動車の場合は縦60cm以上・横80cm以上)
※トラックは除きます
・荷物を載せる部分と人が乗る席の間には壁あるいは保護仕切りがあること。
(最大積載量500㎏以下の場合は、座席によって守られていればOKとする)
・ガソリン車の場合、排気量が2000cc以下であること。
・車体の大きさについて、長さ4.7m以下・幅1.7m以下・高さ2m以下であること。

上記の条件をすべて満たすことができれば、4ナンバーとして車を登録することができます。

1つ気を付けたいのは、必須条件ではないものの車に使用するタイヤが最大積載量を含んだ車の総重量に耐えられるものに置かなければならない点です。車体はクリアできても、タイヤが総重量に耐えられないものである場合には車検を通ることができなくなります。