タイヤの交換時期はいつ?どうやって調べるの?
車を安全に走らせるうえで重要なパーツの一つが、タイヤです。少しずつ劣化・摩耗していくタイヤを交換するタイミングはいつがいいのでしょうか。
◎スリップサイン
タイヤの寿命を知るにはスリップサインを見るのが手っ取り早いと言えます。タイヤの側面をよく見ると三角のマーク(△)がついており、タイヤの溝が減ってくるとその位置にスリップサインが見えるようになってきます。
スリップサインが見えるということはタイヤの溝が少なくなっている証拠ですので、タイヤの交換をするようにしましょう。
◎走行距離
普段から走る道の状態や車の運転の仕方にもよってタイヤの減り具合は変わってきますが、一般的に3万kmを目安にタイヤ交換を考えるのが目安と言われています。
3万km走行した時点で、溝の深さや劣化具合を見て交換を考えるのも一つの方法です。
◎外見
タイヤは劣化するとひび割れができるようになります。あまり使用していない車でも、日当たりのよい場所に停めておいたりするとタイヤのゴムが劣化しますので、乗車前にタイヤにひび割れなどができていないかを確認するようにしましょう。
ゴムの劣化は3~4年ほどで進むと言われています。走行距離が少ない車でも、気をつけてチェックするようにしましょう。
タイヤを長持ちさせたいならローテーションを
車の全重量を4本のタイヤで支えていますが、運転の仕方や重さの偏り・路面の状況によってタイヤにかかる負担は一定ではなくなります。そうなると片側だけの減りが早くなったり、タイヤの中央部の減りが早くなったりといったことが起こってしまいます。
タイヤをなるべく均等に摩耗させるために必要なのが「ローテーション」です。走行距離5000kmごとを目安に、タイヤの前後・左右を入れ替えて乗るようにしてみましょう。
それだけでタイヤがまんべんなく摩耗するようになり、長持ちしやすくなります。また、合わせて空気圧も適正な数値になるように調整することを忘れないように気をつけましょう。
タイヤの摩耗を放っておくとどうなるの?
タイヤのスリップサインが出た時には、溝の深さがあと1.6mmしかないことを教えてくれています。もしそのまま走行しているとどうなるのでしょうか?
実は、道路交通法でタイヤの溝については「1.6mm以上の深さを有すること」ということが決められています。そのため、スリップサインが出た後のタイヤをそのまま使い続けていると違反となります。
違反点数:2点
反則金
大型車 12000円
普通車 9000円
自動二輪車 7000円
一般的には、溝の深さが3㎜以下になると制動距離が長くなったり、雨の日の走行でスリップしやすくなることが実感としてわかるため、違反することはあまりないかと考えられますが、十分に気をつけるようにしましょう。
タイヤを買い替えたい!新品でなく中古でもOK?
タイヤを買い替えようと思っても、まとまった費用が必要になります。そのような場合は購入しやすい中古のタイヤを選ぶという選択肢も出てくることでしょう。中古のタイヤを選ぶ際には、しっかりとタイヤの状態を確認するようにしましょう。
チェックしたい項目は以下の通りです。
・溝
いうまでもなく、しっかりと溝の深さがあるものを選びます。
・傷、ひび割れ
見た目にわかる傷やひび割れ・パンク修理の跡がわかるタイヤは事故の原因になります。
・製造年月日
タイヤにはそのタイヤが作られた年・週数が刻印されています。4桁で表示されている数字のうち、前2桁は製造週数・後ろ2桁は製造年を表しています。たとえば「0517」という刻印がある場合には、2017年の5週目(1月末から2月初め)製造されたことがわかります。
製造から5年以上経過しているものは、状態が良くても避けた方が良いでしょう。
・保存状態
屋外に置かれていたタイヤは、見た目が良いように見えても劣化が進んでいることが多くあります。屋内に保管されているタイヤを選ぶようにしましょう。