予算=車両価格の中古車は買うことができない
新車・中古車に限らず車を購入する際にはある程度の予算があると思います。また、販売店に行っても、必ず担当者からは予算を聞かれます。
予算内で中古車を購入する際、気をつけたいのが「予算=価格」の車は買うことができないということです。これは、中古車を購入する際に車両価格以外にも諸費用がかかってしまうため、予算と同じ額の中古車を購入しようとすると必ず予算オーバーになるからです。
では、中古車購入について、予算はどのように決めればよいのでしょうか。
予算100万円で買える中古車はどんなもの?
では、具体的な例を見ていきながら中古車の価格システムを紹介していきましょう。
◎予算100万円で中古車を買うシミュレーション
車を購入した後に必要となる諸費用は、だいたい20万円くらいになります。それを考えると、本体価格80万円くらいの中古車が買えることになります。
中古車販売店の店頭で80万円で売られている中古車は、業者がオークションで50~60万円ほどで仕入れていると考えられます。これは、販売店の利益や諸費用がオークションでの仕入れ費用に含まれてしまうからです。
予算が100万円あって中古車を購入しても、実質50~60万円の車を買うことになるのです。
欲しい車が中古車でも高いと感じることがある場合には、その車の状態が良いという事になりますそれは、。中古車の市場では状態が良い車ほど価格が新車に近くなるようになっているからです。
3年前の年式の中古車が60万円で購入できたとするなら、その車の新車の価格は120~130万円ほどになるでしょう。中古車の価格は年式だけでなく走行距離でも変わってきますが、一般的に新車で120~130万円くらいの車を3年落ちで中古車として購入すれば予算100万円で車を手に入れることができる計算になります。
予算が100万円あっても、店頭で80万円・90万円の車は買えないことを知っておきましょう。
中古車の販売については、上記のようなシステムになっているため、単身赴任や転勤における期間限定で車に乗りたいというような場合には、中古車はおすすめと言えるでしょう。中古車でもなるべく長く乗りたいと考えるのであれば、予算は少し多めに考えておくのが良いでしょう。
ですが、予算として150~200万円のお金が用意できるのであれば、中古車でなく新車や未使用の中古車(新古車)を手に入れる方がいいかもしれません。
用意できる予算と購入する中古車の価格の見極め方
中古車のために使える予算額が決まったら、実際に購入できそうな中古車の価格を考えて車探しを始めます。
予算と中古車の価格については、予算の2/3をメドにするのがよいでしょう。予算が100万円であれば60万円ほどの中古車、予算が150万円であれば100万円ほどの車、という具合です。
先ほども書いたように、中古車の購入には車の価格だけでなく諸費用や保険代も必要になってきます。
保険料については、契約者の年齢によって価格が変わりますが、一般的には年齢が若いほど保険料が上がるようになっています。保険料の支払いについても、一括・分割という支払方法の違いで年間に支払う額が変わってきます。クレジットカードを利用して分割払いにすると、金利も必要となります。
これらのことを踏まえ、また車の購入後すぐに何かがあった時の予備費も考えると、全予算のうち約1/3は諸費用・保険代・予備費として置いておくのがベストです。
万が一中古車の購入後に予期せぬトラブルが起きたり、修理しなければならない箇所が生じたような場合には、予備費が役立ってくれます。
まとまった額の予算が用意できたからといって予算額に近い額の中古車が買えると考えるのはいけません。諸費用・任意保険は必ず必要なものであり、可能であれば予備費を含めて購入できる中古車の車両価格を算出しましょう。