車の値引き交渉の限界はどれくらいの値段なの?
車を購入する際、値引き交渉をすればある程度値引きされた値段を導き出すことができます。ですが、値引きの限界を知っておかないと「強引な客」になってしまいかねません。
「この人には車を売りたくない」と思われる前に、値引き交渉を終了させてお得な価格で車を手に入れるにはどうすればいいのでしょうか。
車の値引きには「本体価格」と「オプション類」の2つの値引きがあります。どちらの場合にも10~30%の値引きが限界であることを知っておきましょう。とはいえ、最大値の30%もの値引き額が簡単に提示されることもありません。
交渉の中で車両価格の10~20%の値引き額が提示されたら、交渉は成功したと判断するのがおすすめです。
また、値引きの割合については人気の車種については割合が低くなるという傾向があります。それはあまり値引きしなくても「手に入れたい」と思う人が多いからです。無理に値引きして売らなくても買う人がいるということですね。
車両価格が高い車は値引き割合の限界が小さめだということも知っておきましょう。たった1%の違いが大きな差を生むため、ディーラーでも車両価格が高い車の値引きには慎重になります。
車の値引き率が大きくなる時期ってあるの?
車の値引き率に幅があるのは、車の車両価格に違いがあるということ以外に「車の購入時期」による値引き率の変化があります。
一般的に車が安く買える時期というのは、3月・9月の「決算時期」と言われるタイミングと、6月・9月の「ボーナスシーズン」と言われています。
なぜこれらのタイミングに車の値引き率が大きくなるのでしょうか。詳しくみていくことにしましょう。
3月・9月に車の値引き率が大きくなる理由は何?
日本では、4月から始まる「年度」を基準に学校や仕事の1年が進んでいきます。9月は上半期の最後、3月は下半期の最後ということで決算期になります。
ディーラーでは決算の時期に販売台数の統計が出され、その後メーカーから受け取ることができるインセンティブ(販売奨励金)の額が決まります。ディーラーにとっては、1台でも多く売りたいと考えるため車の値引き率が大きくなりやすいのです。
9月は中間決算、2~3月は本決算、さらに四半期の区切りとなる6月・12月も値引き率アップのチャンスです。特に本決算の時期には値引き率が一番大きくなると言われていますので、タイミングが合わせられるのであればこの時期に車の購入をするのがおすすめです。
車の販売台数は「車の納車」によってカウントされることになっています。ですから、3月に納車してもらえるタイミングで購入するのが一番お得となります。余裕を持って値引き交渉できる期間を考えると2月頃からディーラーに足を運んで車選びをするのがいいでしょう。
ただし、人気の車種については契約から納車まで数か月かかることがありますので、事前の調査を忘れないようにしましょう。
6月・12月に車の値引き率が大きくなる理由は何?
決算期の次に車の値引き率が高くなるのがボーナスが支給される6月・12月と言われています。先ほど紹介した四半期の区切りとも重なるので、交渉の余地が大きいと言えるでしょう。
決算の時期に車の購入タイミングが合わないという方にとってはねらい目の時期となります。
夏のボーナスについては、6月後半に支給される会社も多いようです。タイミングとしては6月から交渉に入り7月までに購入を決めるという形にすることで、値引き率を上げやすくなると考えましょう。
冬のボーナスについては12月初めに支給される会社が多いようですから、やはり1か月前くらいから交渉に入ることでお得な値引き率を提示してもらえる可能性が高くなります。
1つ気をつけたいのは、ボーナスという大きな額が手に入る時期は、購入者も気持ちが大きくなります。ディーラーの担当者が値引きを少ししただけでも安くなったと感じ車を購入することがありますが、慎重に値引き交渉をして少しでも安く車を手に入れられるように頑張りましょう。