オートオークションには素人でも参加できるの?

中古車購入の注意点

中古車の流通はオートオークションが主流に

中古車を買いたいと思ったら、そのほとんどの人が中古車販売店で購入をしています。ネットオークションや個人売買で購入数する方法もありますが、中古車販売店からの購入がメジャーです。

販売店は車の売買をする際に、オートオークションを利用しています。オートオークションは、中古車を取り扱う人(中古車販売業者・買取専門店・ディーラー・整備工場・修理工場など)が取引を行っています。買取専門店大手のアップル・ラビット・ガリバーなどは、自社で買い取った車をオークションに出して販売をしています。(近年は店頭での販売も行っています)

ディーラーや販売店が下取りして入手した車もオークションに出されることが多くなっています。それは、下取りした車を店頭に出してしまうと、売った人がどれくらいの利益が乗せられているのかを知ってしまうため、店頭に出すのを嫌がるからです。

オークションには中古車だけでなく新古車(店頭での展示車や試乗車などの未使用車)、不動車などいろいろな車が出品されていて、業者がセリを行って落札をしていくシステムになっています。必ずしも会場に行く必要はなく、インターネットを利用してオークションに参加している業者もいるようです。

オークションで安く買える車ってあるの?

オークションにはいろいろな車が出品されていますが、予算が少なくても落札しやすい車があります。

◎不人気車

人気のない車種や一般的に人気がないとされている車は、欲しがる人が少ないため価格が安くなります。オークションで落札した車は売らないと業者も儲かりませんから、利益を少なめに設定しても販売しようとしてくれます。

◎過走行車

走行距離が多い車のことを過走行車といいます。一般的な目安としては1年で1万キロとされています。年式に比べて走行距離が多い車は嫌がられることが多いので、安く売られます。

昔はこの過走行車のメーターを不正に戻して、見た目の走行距離を少なくして販売されていることもありました。ですが、現在は車検の際に走行距離が記録されたり、中古車市場の走行メーター管理システムを利用することによって不正はされにくくなっています。

◎事故車

事故に遭ったことをきちんと明記したうえで出品されるので、元々安値で売買されます。ですが、販売業者が事故歴を隠して販売することもあるので、注意が必要です。車に詳しくない人が見た時にわかりづらい痕跡しかない事故車は、事故歴を隠して販売する悪徳な業者もいます。

◎水没車・不動車

車としての機能は低くても、使える部品を再利用したい整備工場や修理工場などが落札することがあります。

◎傷・ヘコミの多い車、内装が汚れている車

落札後に手入れをして販売されることもありますが、そのままの状態でも「なるべく安い車が欲しい」と購入する人もありますので、業者としては目玉商品の一つとして落札することがあります。

素人がオートオークションに参加することはできる?

オートオークションは全国で開催されています。ですが、参加できるのは会員に限定されています。オークションでの中古車相場は、店頭のものよりも1~2割も安いので、もしオークションに参加することができればかなり安く車を手に入れることができます。

素人がオートオークションに参加したいと思った場合には、知り合いの車屋に依頼して希望する車を落札してもらう方法と、オークション代行業者を利用する方法があります。自分で会員になるという方法もありますが、1台の車を買うために厳しい審査を通過するのも大変です。

オークション代行業者に依頼をした場合、手数料が発生しますが、それでも店頭よりも安い価格で中古車を購入できることがあります。ですが、必ずしも落札できるとは限らない点に注意が必要です。競合相手がいた場合、競り合いで価格が上がることもありますし、競り落とせなかった時は次回のオークションに参加することで再度手数料がかかってしまいます。

オークションで中古車を安く手に入れられるのは魅力的に見えますが、現実としては中古車販売店の店頭で実物を見て購入するのがおすすめです。近年は中古車でも保証・アフターケアが充実してくれる販売店もあります。有名な大手の販売店やディーラー系の販売店から購入するのであれば、大きな失敗もなく安心です。