中古車を買う前にトランクルームのどこをチェックする?
中古車を買う際に、車を後ろから見た部分を確認することもお伝えしましたが、トランクは中もしっかりと見ておいた方がいいでしょう。
荷物はあまり積まないから、とトランクルームのチェックを怠ってしまうと、後から後悔することになりかねません。トランクルームをあまり使う予定はなくても、確認をしておくようにしましょう。
リアゲートでチェックしておきたいポイント
リアゲートまわりの隙間などをチェックし、開けたらチェック開始です。まずはリアゲートをチェックしましょう。
◎ゲートのシーラー
リアゲートの縁にあるシーラーに歪みがないか確認します。歪みなどがあると雨などが室内に入り込んでしまいます。トランク内に水が入ってくると腐食の原因になるだけでなく、悪臭がする原因にもなってしまいます。
しっかりと確認をしましょう。
◎開閉のスムーズさ・音
リアゲートの開閉がスムーズにできるか、変な音がしないかどうかを確認します。開閉時に引っ掛かりがあるようであれば、歪みなどがある可能性があります。
また、ギシギシという音がする場合も歪みがある可能性があります。
トランクでチェックしておきたいポイント
リアゲートのチェックが終わったら、トランクのチェックです。
◎シーラー
トランクの内側にはシーラーと呼ばれる防水加工があります。修理したことがある車の場合は、シーラーに傷がついていたりシーラー自体がなくなっている場合があります。
◎ボルトの塗装
これまでにもドアやボンネットのチェック項目で紹介してきたのと同様、新車の状態ではトランクの取り付けボルト部分にも塗装がされています。ボルトの塗装が剥げているような場合には、ボルトを外したことがあることが考えられます。
何らかの理由で修理・交換した履歴がある証拠となります。
◎トランクルーム内の継ぎ目
トランクルームには車体との継ぎ目があります。その部分にもシーラーがあるので、きちんと状態を確かめておくようにしましょう。
スペアタイヤのチェックしておきたいポイント
トランクのチェックが終わったら、トランクシートをめくってみましょう。ほとんどの車にはスペアタイヤが入っています。もしスペアタイヤが入っていなければ車検を通すことができなくなりますので、きちんと確認をしておきましょう。
スペアタイヤやキットが入っている部分は鉄板がむき出しになっています。中に入っているものを一度外に出して、その部分に変形・腐食・錆・塗装の剥がれなどがないか確認をしましょう。
スペアタイヤを使った形跡がないにもかからわず、収納スペースやタイヤの一部に泥や錆がついているような場合にはその車が水没したことがある可能性が出てきます。この部分にまで影響がある水没はかなり大きな修復歴がある車であると考えられますので、かなり重要なチェックとなります。
スペアタイヤが使われた形跡がある場合には、濡れたタイヤをそのまま戻した可能性が出てきますが、一般的に錆ができるほどひどくはなりませんので水没を疑っても良いでしょう。
収納部から取り出したスペアタイヤについても溝の状態を確認しておくのが良いでしょう。使用された形跡がないにもかかわらず、スペアタイヤが取り外された形跡があるのであれば、何か大きなトラブルに遭って外されたことがあることが考えられます。
また、工具などもきちんとそろっていることを確認します。ジャッキが入っている場合には、パーツがすべてそろっていることも見ておきましょう。ジャッキのみでハンドルがなく使えないような状態では意味がありません。
最近の車はスペアタイヤの代わりにパンク修理のキットが入っていることもあります。これは、多くの車がスペアタイヤを使用しないまま廃棄されることが多いため、パンクの際は応急処置をして対応するのが一般的になってきているからです。ただ、パンク修理のキットにも使用期限がありますので、使用期限を確認しておくようにしましょう。