車両保険は入った方がいいの?入る基準は何?
約9割の方が加入しているといわれているのが、自動車の任意保険です。任意保険には対人保険と対物保険がありますが、対人保険は事故を起こした際に他の人に対して賠償される保険で、対物保険は事故を起こした際に壊してしまった他人のものに対して賠償される保険となっています。
事故を起こした場合には、相手方だけでなく自分の車や同乗者にも影響が出ますね。自分の車について補償を受けることができるのが「車両保険」となります。
車両保険に加入すべきかどうかについては、今乗っている車の価値が100万円するか・しないかを基準にするとわかりやすいと言われています。中古車に乗っていたり購入から10年以上経った車に乗っている場合には、価値が100万円を下回っていることが多いので、車両保険に入る必要はないかもしれません。
逆に、車の市場価値が100万円以上ある場合やローンが車両価格の3割以上残っている場合、万が一の際修理代を一度に払えるほどの貯蓄がないようであれば、車両保険に入っておいた方が賢いといえるでしょう。
車両保険にはどんな種類があるのか知りたい!
車両保険は保険会社によって細かな分類がされている場合がありますが、一般的には大きく2つの種類に分けることができます。それぞれについて、見ていきましょう。
◎一般型
事故の補償範囲が広い分、保険料が割高になっています。車対車の事故だけでなく当て逃げや自損事故まで補償を受けることができるので、新車・高級な車を購入した場合には入っておくのがおすすめです。
上記の他にも火災・水害、自転車との接触、転覆・墜落、盗難・落書きなども補償してもらうことができます。
◎エコノミー型
一般型に比べて補償範囲が狭くなっているのが特徴です。その分保険料が安く設定されていますので、内容を理解し納得できるのであれば加入するのが良いでしょう。
補償されるのは、一般型から自損事故、自転車との接触、当て逃げ、転覆・墜落を除いた事故となっています。また気を付けたいのは、エコノミー型の場合には車との事故が起きても相手の車や所有者が分からない場合には車の修理費用が補償されない、という点です。
事故で車両保険を使った!等級に影響はある?
車両保険を使った場合、保険の等級は3等級か1等級下がってしまいます。車同士の事故・自損事故を起こした場合には3等級のダウン、盗難や落書き・火災・水害などの場合には1等級のダウンとなります。
また、車両保険を使うことでも「事故有等級」が適用されることになるので、3等級ダウンの場合には3年間・1等級ダウンの場合には1年間、保険料が上がることを知っておきましょう。
車両保険の免責金額って何?いくらに設定する?
車両保険に加入する際には「免責金額」を設定する必要があります。これは、事故を起こした際に自己負担する金額を決めるということになります。
初めて事故を起こして車両保険を使う場合、車の修理に50万円かかるとしましょう。免責金額を10万円としている方は、自己負担が10万円・車両保険から40万円の補償を受けることができます。免責金額が5万円の方であれば、自己負担が5万円・車両保険からの補償が45万円ということになります。
免責金額は「1回目の事故」と「2回目の事故」の自己負担金額を決めるようになっており、1回目より2回目の事故の方が免責金額が大きくなるように設定されるのが一般的です。(ただし、「定額方式」で契約した場合には1回目・2回目とも同じ免責金額になります)
契約の際、免責金額を高めに設定しておくと保険料は安くなります。初めて車両保険に入る際には、自分が万が一の際にどれくらいの自己負担額を出せるのかを考慮して免責金額を決めると良いでしょう。契約を更新する際には、自分の年齢や等級・貯蓄額を考えて免責金額の見直しをするようにしましょう。