自動車保険にファミリーバイク特約は付けた方がいい?

自動車保険の選び方

普通自動車免許を持っていると運転できる車

「車の免許をとった」というと、車の運転ができるようになったと多くの方が思います。それは間違いではありませんが、一般的に言われる「車の免許」ではどのような種類の車が運転できるか、まできちんと把握している方は少ないかもしれません。

普通自動車免許を取得すると、以下のような車が運転できるようになります。

◎自動車

乗車定員10人以下・車両総重量5トン未満・最大積載量3トン未満の車

※2007年6月以前に免許を取った人の場合は「乗車定員10人以下・車両総重量8トン未満・最大積載量5トン未満の車」となります。

◎原動機付自転車

50㏄以下のバイク

◎小型特殊自動車

農耕作業用自動車・ロータリー除雪車・ターレット式構内運搬車・ロードローラー・ショベルローダーなど

※全長4.7m以下・全幅2.0m以下・最高速度15km以下の条件あり

「軽自動車や普通乗用車に乗りたい」と免許を取る方が多いと思いますが、思った以上にいろいろな種類の車に乗ることができるようになることがわかります。

ファミリーバイク特約のメリット・デメリット

普通自動車免許で自動車以外にバイクにも乗れるとなると、自動車保険にある「ファミリーバイク特約」には入っておいた方がいいのでしょうか?

ファミリーバイク特約のメリット・デメリットをみていきましょう。

◎メリット

・自動車保険契約の年齢制限には影響なし

自動車保険の契約で年齢制限をかけている場合でも、契約者の10代の息子さんがバイクを運転して事故を起こしても補償を受けることができます。

・利用の期間を限定すると安くなる

ミニバイクを短期間だけ利用することがわかっている場合には、その期間だけファミリーバイク特約を付帯することで、バイク保険に加入するより保険料が安くなります。

・複数のミニバイクも対象になる

契約者と同居の家族・別居の未婚の子どもなどがミニバイクを利用している場合でも、1つの特約で補償を受けることができます。バイク保険に1台ずつ加入するより保険料が安くなります。

・等級に影響が出ない

ファミリーバイク特約を使って事故後の保険金を受け取っても、契約者の保険の等級には影響がありません。任意のバイク保険に加入した場合には、事故で補償を受けると等級がダウンしてしまいます。

◎デメリット

・ロードサービスが使えない

外出先でバイクが動かなくなった場合に、ロードサービスを受けることができません。

・車の契約をしていないと使えない

あくまでも「特約」であるため、自動車保険の契約に付帯するという形で加入します。自動付帯ではないため、加入する際は保険会社に申し出る必要があります。

・長期加入でも保険料が安くならない

「特約」ということで、事故を起こしても等級に影響が出ないメリットはありますが、反面長く加入していても保険料が安くならないというデメリットが生じます。

自動車保険にファミリーバイク特約はいる?いらない?

普通自動車免許を取って自動車保険に加入する際、家族の中に125㏄以下のミニバイクを運転する人がいるのであれば、ファミリーバイク特約に加入した方が得であるということができます。

ですが、ミニバイクを運転する人がいない状態であれば特に加入する必要はないでしょう。

状況が変わって、契約者の子どもや同居する家族でミニバイクに乗る人が出てきた場合には、新規でバイク保険に入る場合とファミリーバイク特約に入る場合でどちらが得になるのかを比較検討してみるのがおすすめです。

バイクに乗る人の年齢やバイクにどれくらいの期間乗るのかによって、単独のバイク保険に新規加入した方が得か、ファミリーバイク特約にした方が得か、というのが変わってきます。

また、搭乗者傷害の補償を受けるか・受けないか、車両保険をつけたいか・つけないか、など補償内容の違いもありますので、内容もよく比較して検討するようにしましょう。